2015年(平成27年) 5月24日(日)付紙面より
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出羽の古道「六十里越街道」の安全祈願祭が23日、鶴岡市田麦俣の多層民家で行われた。参列者が神事などでシーズン中の安全を祈願し、新緑のブナと残雪が楽しめるミニトレッキングに出発した。
この日は、各関係者や、庄内をはじめ宮城県や県内各地からのトレッキング参加者合わせて約80人が出席した。初めに主催者を代表してあさひむら観光協会の松本壽太会長が「湯殿山は生まれ変わりの山。新たに国道112号の横断箇所を整備した六十里越街道も、これからスタートを切る。今日は気持ちよくトレッキングをしてほしい」とあいさつ。松本会長や榎本政規鶴岡市長、樋口和則国土交通省東北地方整備局酒田河川国道事務所長らが玉串をささげるなどして安全を祈願した。その後、祥雲御山太鼓の演奏が披露され、勇壮な音色が田麦俣に響いた。
毎年トレッキングに来ているという本間昭吉さん(72)=鶴岡市みどり町=は「ブナの新緑と残雪のコントラストがこの時季の魅力。楽しみたい」と話していた。
六十里越街道では、降雪期の11月下旬ごろまで季節ごとの各種イベントを織り交ぜたトレッキングツアーが企画されている。6月上旬までは残雪のため案内人(山船頭人)が必要。