2018年(平成30年) 6月9日(土)付紙面より
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庄内町発祥の「庄内金魚」をPRする「あまるめ植木・金魚まつり」が8日、同町余目のショッピングモールアピア駐車場で始まった。鮮やかな紅白模様と優雅に揺らめく振り袖のような尾ひれが初夏の庄内町に涼を呼び込んでいる。まつりは12日(火)まで。
庄内金魚は、オランダシシガシラ種とヒブナを交配させて明治後期に誕生。尾ひれが長いことから「振り袖金魚」とも呼ばれ、鮮やかな紅白の体色と頭のこぶが特徴。養殖を営む戸数は減少しており、現在は同町西袋の2戸のみ。
特産の庄内金魚をPRしようと町観光協会が毎年この時期にまつりを開催。例年5日間で1万6000人の人出があるという。49回目の今回は成沢和也さん(57)=同町西袋=方の「成沢よしみ養魚場」が出店。季節の花や鉢物を扱った植木市などが軒を連ねた。
初日の8日午前から愛好家などで人だかりができ、小さいものから立派な尾ひれを持った5歳物をじっくりと眺めて品定め。鶴岡市から訪れた会社員男性(55)は「育つにつれて体色の変化や大きくなるのを見守る楽しみがある。庄内金魚は優雅でいい」と魅力を語った。
まつり期間中、9(土)、10(日)の両日は、1000円以上の購入で空くじなしの抽選券配布などもある。