2018年(平成30年) 1月7日(日)付紙面より
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酒田市飛鳥の飛鳥神社(佐藤ふじ子宮司)で5日夜、伝統行事「裸詣(まい)り」が行われ、雪が舞い散る厳しい寒さの中、下帯姿の男性たちが冷水を浴びて参拝し、五穀豊穣(ほうじょう)や地域の安寧を願った。
同神社の年越し行事「松例祭」として、主役を務める「松若勢(まつわかぜ)」と年男がツツガムシをかたどった大たいまつを焼き、五穀豊穣などを願う。一時途絶えたが、1977年に旧平田町の青年による「平田の行事を楽しくする会」が復活させ、その後、氏子会が続けている。
今年は飛鳥地区を中心に小学1年から48歳までの男性24人が参加。白い下帯と足袋だけの姿になり、午後6時半ごろから本殿で祈祷(きとう)を受けた後、「わっしょい、わっしょい」と勇ましい掛け声とともに本殿南側の仁王堂を1周。堂前の「お清め場」で世話役の女性たちから冷水を掛けてもらって身を清め、本殿に参拝することを3回繰り返した。
この日は夕方から雪が降り始め、冷え込んだ。男性たちがお清め場でしゃがみ、女性たちがおけに入れた冷水を背中や肩口から掛けると、「うぉーっ」「ひぇー」などと悲鳴が漏れた。子どもたちはあまりの冷たさに涙目になりながら歯を食いしばり、懸命に耐えていた。
今年で2回目という平田小4年の伊藤玲亜君(10)は「すごく寒かった。去年よりも寒かったが、何とか頑張れた」と話した。