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2018年(平成30年) 11月20日(火)付紙面より

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公益大 黒川能の舞 細部まで

 鶴岡市の民俗芸能・黒川能(国指定重要無形民俗文化財)の舞の所作をデジタルデータ化して記録保存する東北公益文科大と黒川能保存会の試みが本年度から本格化し17日、同市の黒川能伝習館で行われたデータ収集作業が公開された。

 同大は2017年度「私立大学研究ブランディング事業」に採択され、庄内地方を基盤とした地域文化とIT技術を融合させた伝承環境を研究している。その一環で、玉本英夫特別招聘(しょうへい)研究員と玉本研究室の学生たちが黒川能をモーションキャプチャーでデータ収録し、CGアニメーションを制作する方法の開発に取り組んでいる。黒川春日神社下座が協力し、下座能太夫の上野由部座長が記録保存の舞を担い、今春にオリジナルCGアニメーションの試作を発表した。

 試験段階では、能舞のすり足がうまく映像化されていなかったが、今年3月に機材をバージョンアップ。時間的、技術的ロスが改善され、すり足も表現されたという。6月から本格的な記録保存作業が始まり、8月までに7演目を収めた。

 この日は下座「鶴亀」「大瓶猩々」の2演目の主要部分を記録。上野座長らが頭や体、手足に計17個のセンサーを付け、謡や囃子(はしや)に合わせて能舞台で舞い、データ収集した。

 上野座長は「360度どこからでも動きを確認でき、衣装を着けていない状態の映像は重要な足づかい、腰づかいなど細部が分かりやすい。記録保存はもちろん、技能向上にも役立てていきたい」と話した。玉本研究員は「地域の伝統芸能をバーチャル体験してもらえるようなことも研究していきたい。酒田甚句流しも記録させてもらった。バーチャルで盆踊り体験してもらうなど、若い人たちに興味を持ってもらうきっかけに結び付けば」と述べた。

全身にセンサーを付けて上野座長が「大瓶猩々」を舞い、モーションキャプチャーでデータ収録
全身にセンサーを付けて上野座長が「大瓶猩々」を舞い、モーションキャプチャーでデータ収録


2018年(平成30年) 11月20日(火)付紙面より

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上林さんの相撲人生たたえる

 鶴岡市出身で今年5月に現役を引退した大相撲の元幕内・大岩戸の上林義之さん(37)の後援会解散総会と引退披露パーティーが17日、同市の藤島地区地域活動センターで開かれ、出席者約100人が活躍をたたえた。席上、市からスポーツ特別賞が贈られた。

 上林さんは朝暘三小、鶴岡一中、加茂水産高校、近畿大卒。2003年に学生横綱のタイトルを獲得した。大相撲の八角部屋に入り、04年3月の春場所で初土俵。13年春場所で十両から昇進し初入幕を果たした。最高位は東前頭16枚目。17年5月の夏場所では戦後最年長での幕下優勝を果たした。現在は神奈川県横須賀市在住で金属のリサイクル会社に勤めている。

 この日は後援会関係者などが出席。引退披露パーティーでは皆川治鶴岡市長が上林さんに特別賞の表彰状を手渡した。後援会長の松浦安雄さん(85)は「表彰は本人、家族をはじめ後援会にとってもこの上ない喜び」とあいさつ。

 上林さんは「私の相撲人生は人の出会いなくしては語れない。たくさんの人に励まされた。大岩戸は今日で終わりだが、上林義之に戻って頑張ります」と感謝の言葉を述べた。

上林さん(中央)に鶴岡市スポーツ特別賞が贈られた
上林さん(中央)に鶴岡市スポーツ特別賞が贈られた



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