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2017年(平成29年) 9月20日(水)付紙面より

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精神と文化見つめ直す

 旧庄内藩校致道館の教育継承を目的とした「孔子祭」と「致道館の日」式典が18日、鶴岡市馬場町の致道館と荘内神社で行われた。論語素読や記念講演、小学生の作文発表などを通して、藩校教育の精神と文化を市民が見つめ直した。

 致道館での孔子祭は、1805(文化2)年の開校以来、同館にある聖廟(せいびょう)で年2回開催していたが、73(明治6)年に同館が廃校となり、その後途絶えていた。致道館精神を継承する活動に取り組む致道館文化振興会議(会長・橋本政之荘内日報社長)の主催で2000年、128年ぶりに復活。以来毎年この時期に行っている。

 この日は、会員をはじめ同振興会議主催の素読教室を受講している児童など、合わせて約60人が参列。神事に続き橋本会長が祝文を奉読した後、全員で論語抄第55―57章を素読。その後、全国漢文教育学会北海道・東北地区評議員の菅原直香さん(同市日吉町)が論語・為政第二「孟武伯問孝。…」章を講経した。

 続いて「致道館の日」式典が行われ、元鶴岡市立朝暘第一小学校長の本田淳城南幼稚園長が「致道館の日によせて―『致道館教育の伝統を継承する』とは―」と題した講話で致道館教育を盛り込んだ小学校経営を紹介した。

 その後、荘内神社参集殿に会場を移し、第9回児童・生徒論語作文発表会が行われた。市内の小学生5人が、思い入れのある論語や、論語にまつわる生活のエピソードを紹介しながら、「これからも論語と向き合っていきたい」などと発表した。記念講演では、旧庄内藩酒井家第18代当主酒井忠久致道博物館長が「庄内における戊辰戦争―幕末から明治へ」と題し講話。動乱の時代の情勢を解説した。

孔子祭で論語を参列者全員で素読した
孔子祭で論語を参列者全員で素読した


2017年(平成29年) 9月20日(水)付紙面より

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日本遺産に交響曲の調べ

 山形交響楽団コンサート「出羽三山シンフォニー」が18日、日本遺産に認定されている鶴岡市羽黒町手向の羽黒山頂で行われた。台風18号通過後の“奇跡的”な天気に恵まれ、開山1400年の歴史漂う空間で優雅な交響曲の調べを堪能した。

 この日は三神合祭殿を背景に鏡池前に特設会場を設け、韓国や台湾といった海外からのツアー客も含めて約900人が来場。演奏を前に吉村美栄子知事が「危ぶまれた天気も最後は神のご加護に恵まれ感謝。出羽三山で東北屈指の楽団のサウンドとの究極のコラボは山形ならでは。至福のひとときを」とあいさつ。出羽三山神社の宮野直生宮司も「(天候は)天の恵み」と述べた。

 「時空?出羽三山1400年の追憶を山響サウンドで?」をテーマに、山伏のほら貝でステージを清めてから、雅楽演奏と映画「もののけ姫」より“アシタカせつ記”で幕開け。出羽三山の開祖・蜂子皇子のストーリーを紹介しながら、「ハンガリー舞曲」「輝きの海へ」「最上川舟唄」などと続いた。

 山頂とあって気温は低かったものの、青空を流れる雲や杉木立、風の音も加わって壮大な音楽に。訪れた人たちは出羽三山の歴史に思いをはせながら、極上の音色に静かに耳を傾けていた。

 官民による「やまがた観光キャンペーン推進協議会」の主催。昨年4月に日本遺産に認定された出羽三山地域の魅力を国内外に発信するとともに、本県を代表する観光地について広く県民に理解してもらう狙いで昨年に引き続き今年で2回目。

台風が去った直後の奇跡的な天気の中で行われた山響によるフルオーケストラの野外コンサート「出羽三山シンフォニー」
台風が去った直後の奇跡的な天気の中で行われた山響によるフルオーケストラの野外コンサート「出羽三山シンフォニー」



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