2019年(平成31年) 1月11日(金)付紙面より
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庄内町の伝統農芸品「槇島ほうき」作りの交流会が9日、庄内町立第一幼稚園(森居真理園長、園児73人)で開かれた。年長児の親子らが、槇島手作りの会(日下部市雄会長)や庄内農業高生のサポートを受けながら、ミニほうき作りを楽しんだ。
同園では、園児たちに地域の文化に触れてもらおうと、手作りの会と交流しながら、槇島ほうきの材料となるホウキキビを育てている。2017年度からはミニほうきの「ピコほうき」作りに取り組んでいる。
交流会は9、10の2日間行われ、9日は年長児43人のうち21人と親や祖父母、手作りの会の7人、ホウキキビ栽培から槇島ほうき作りを学んでいる庄内農業高生物生産科の3年生4人が参加。ホウキキビの穂先を束にした長さ約20センチのピコほうき作りに挑戦した。
日下部会長や庄農生が束をしっかりと縛り付ける「ふな結び」の結び方などを指導。束に4色の糸を巻き付け、最後に持ち手に頭巾を取り付けて仕上げていた。
ピンクの頭巾でカラフルなほうきにした剣持幸さん(29)と柚夏さん(6)親子は「かわいい作品ができた」、日下部会長の手ほどきを受けた須田麻友美さん(37)と蒼空君(6)親子は「結び方がなかなか覚えられなかったが、親子で楽しく取り組んだ」と笑顔を見せた。
完成したピコほうきは、園内に飾った後、春から小学生となる年長児たちに自宅の学習机などで活用してもらうという。