2019年(平成31年) 2月27日(水)付紙面より
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庄内町議会は25日、議会議員のなり手不足解消について考える学習会を初めて開いた。議会議員なり手不足解消調査特別委員会の活動を前に現状や対策を考えようという狙い。同委員会は2019年度から活動を行い、来年6月に最終報告する予定。
昨年6月に行われた庄内町議選は立候補者が定数の16を下回り、15人全員が無投票当選した。地方議員のなり手不足が深刻化する現状を受け、同議会は今月19日の全員協議会で議会議員なり手不足解消調査特別委員会の設置を決めた。
全員協議会の中で行われた学習会では、新潟県立大の田口一博准教授が「全国的な議員のなり手不足の現状とその対策について」と題して講演した。
田口准教授は「議会参画員や参考人などとして町民や有識者などを議会に呼んで一緒に審議に参加してもらう方法もある」と紹介。「主権者教育が大事で、高校卒業までに政策について学ばせるべき。町立の中学校などで議員が政治を教えてみては」などとアドバイスし、「子ども、大人を問わず庄内町の中で活躍している人の意見を聴いて。その中に議員になってもいいなという人が現れるかも」と話した。
工藤範子議員は「より良いまちづくりのために、議員の生活を保障する報酬のアップも必要かも。覚悟を持ってやる地域の人が必要と感じた」、吉宮茂議長は「みんなで認識を共有できた。参考人などで町民に参加してもらう機会をつくりたい。委員会では来年6月まで意見をまとめ、次の選挙に生かしたい」とそれぞれ話していた。