2005年(平成17年) 6月22日(水)付紙面より
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県立加茂水産高校(長谷川啓次校長、生徒219人)の生徒を乗せた漁業実習船「鳥海丸」が21日、イカの資源調査に向けて酒田港を出港した。実習生は海洋環境科マリンスポーツ系の2年生16人。来月14日までの24日間にわたって日本海沖でスルメイカを中心にサバやイワシの分布状況を調べる。
調査項目は▽海水温などの海洋観測▽海水各層の採水▽スルメイカの分布調査▽プランクトンの採集―など。ロシアの科学者も乗船し、イカの資源量を中心に共同調査する。
この日の出港式では実習生を含む全校生徒が参加。「海での実習期間中は、陸では学べないことをつかみとりたい」「イカの資源量をしっかり調査したい」などと実習生1人ひとりが抱負を語った。
鳥海丸には、実習生のほかに指導担当の教諭2人、乗組員20人、水産庁日本海区水産研究所の研究員2人、ロシアの科学者2人の計42人が乗船する。
鳥海丸の本間正利船長は「今年は4年ぶりにロシア海域に入って調査することになった。実習生の安全を第一に、生徒たちにとっては実りのある期間にしたい」と話していた。
白の制服を着て元気に抱負を語る加茂水の実習生