2005年(平成17年) 6月23日(木)付紙面より
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温海町の鼠ケ関漁港では、夏の訪れを告げる夏イカ(スルメイカ)の一夜干し作業が盛んに行われている。
わたを取って開いたイカを天日に干すことで、イカのうまみを凝縮させる。以前は「生干し」と呼ばれていたが、いつごろからか「一夜干し」が通り名になった。漁港にある売店の婦人らが、イカを串に刺してつるしたり、網にのせて天日干しする風景は、夏場のイカ漁が盛んな鼠ケ関漁港の風物詩となっている。
今年は例年通り、5月初旬から作業が始まり、水揚げが増えた今月から盛んに行われるようになった。好天の日には、カーテン状に干されたイカがずらりと並ぶ。作業をしていた女性は「今年は型もまずまずそろっているようだ。日が照って海風が入れば半日でいい状態に仕上がる」と話していた。値段は4―5枚で1000円。8月末ごろまで行われる。
鼠ケ関漁港の夏の風物詩、イカの一夜干し作業