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2005年(平成17年) 11月15日(火)付紙面より

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山形文化フォーラムで3氏がてい談

 旧庄内藩校・致道館と荻生徂徠について学ぶ山形文化フォーラム「出羽の国・藩物語」が12日、鶴岡市中央公民館で開かれた。

 同フォーラムは、21世紀の新たなやまがた文化創造の契機とするため昨年度から始まった。昨年は山形を舞台にした文学を素材に「不易流行・文学への誘い・出羽の国」と題して県内4地区で開催。今年は鶴岡市の致道館が創設200年を迎えたこと、上杉鷹山が藩主の心得として「伝国の辞」を残して220年に当たることから、藩や藩校の歴史と教育について理解を深めようと、鶴岡市と米沢市(7月)の2カ所での開催となった。

 フォーラムは、東京大学名誉教授で京都造形芸術大学の芳賀徹学長、慶應義塾大学商学部の松村宏教授、郷土文学研究家の東山昭子さんの3人によるてい談形式で行われた。3人は庄内藩の歴史や致道館のあらまし、教育法に大きな影響を与えた荻生徂徠について説明。

 また、庄内藩の2人の家老が徂徠に為政者のあるべき姿と学ぶべき学問について質問書を送り、これに対して徂徠が答書を返し、後にまとめられた「徂徠先生答問書」を紹介した。

 この中で芳賀学長は「中国古来の『詩経』や、万葉集など日本古来の和歌は政治や経済の学問とかかわりはないかもしれない。しかし、文学に触れることでヒューマニティ(人間性)を磨き、世の習わしや人情を理解できる。男性が女性の心を知ることや、高い身分の人が低い身分の心を知ることもできる。文学ができずに政治のなにが分かる、というのが徂徠の言いたいこと。人の立場になって物事を理解せよというのが徂徠学の基本ではないか」と話した。

 会場を埋めた聴衆は、時折ユーモアを交えて語る3人の話に熱心に耳を傾け、メモをとるなどしていた。

庄内藩と藩校・致道館について学んだ
庄内藩と藩校・致道館について学んだ



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