2005年(平成17年) 12月4日(日)付紙面より
ツイート
旬を迎えたヤツメウナギの料理講習会が3日、酒田市新堀公民館で開かれ、参加者がヤツメのさばき方と「やつめ汁」など地元に伝わる伝統料理を習った。
最上川下流にある同地区では古くからヤツメ漁が盛ん。現在は落野目漁業会(佐藤富男会長、会員14人)が秋から冬にかけて漁を行っている。酒田では旬の食材として根強いファンが多いことから今の時期、スーパーなどではヤツメを扱っている。
地域伝統の食文化を広めようと地元住民がさまざまなヤツメ料理の研究も行っており、講習会は同公民館が毎年開いている。今年は男女19人が参加。落野目漁業会のメンバーのサポートで「やつめの蒲焼き丼」、みそ仕立ての「やつめ汁」などを作った。
一番の難関はさばく作業。「包丁よりカミソリを使うと簡単」とアドバイ^kスを受けた参加者たちは、ヤツメをまな板に乗せ頭に杭を打って固定すると、カミソリで身開きに挑戦。中にはニョロニョロと動き回るヤツメに悪戦苦闘する参加者もいた。
昨年に続き参加したという女性は「父親がよくさばいていた。アメ横で生きているものを売っているというので自宅で挑戦してみたい」と話した。
ヤツメのさばき方を習う参加者