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荘内日報ニュース


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2006年(平成18年) 1月19日(木)付け紙面より

羽越本線 19日に運転再開 「いなほ」転覆事故 現場付近は徐行

 庄内町榎木のJR羽越本線特急「いなほ14号」脱線・転覆事故で不通となっていた鶴岡―酒田間の運転が19日の始発から、再開されることが決まった。昨年12月25日の事故発生からほぼ1カ月ぶりの全線復旧となる。早期の運転再開を要望していた行政や学校関係者は安どの表情を浮かべつつも、安全対策の徹底を訴えた。 JR東日本の鉄道事業本部長の橋口誠之副社長、同副本部長の小懸方樹常務が17日午後4時半から、東京・新宿の本社で会見し、運転再開を発表した。

 JR東日本では、運転再開に向けた当面の安全対策として、▽風速計を新たに脱線現場の北余目―砂越間に3カ所増設するとともに、風速計と連動して列車を停止させる特殊信号発光機の新設▽風が秒速20メートル(現行25メートル)に達した場合に速度規制する「早目規制」に変更▽最上川橋りょうと盛土区間を含む事故現場周辺に約2300メートルにわたり、防風柵を今年11月までに設置する▽防風柵が完成するまでの期間は現場付近で時速45キロの徐行運転を行う―などを実行する。

 さらに、原因究明と今後の抜本対策については、同社の羽越本線事故原因究明・対策検討委員会で検討するほか、2月1日にJR東日本研究開発センター内に「防災研究所」を設立し、局地的な突風など気象現象への対応を研究する。

 運転再開は、19日午前5時42分発の始発列車「いなほ2号」(酒田発新潟行き)からで、以後各列車は通常ダイヤで運行される。JR東日本によると、最上川橋りょう付近で時速45キロの徐行運転するため、特急で約3分の遅れが出るという。

 運転再開の決定を受け、JR東日本新潟支社は17日午後、社員らが地元の庄内町役場や鶴岡、酒田両市役所、消防、警察署、県庄内総合支庁などを訪れ、運転再開と安全対策などを説明した。

 このうち庄内町には最明仁営業部長が訪れ、原田眞樹町長に運転再開を説明した。最明部長は「長い期間バスの代行運転で地元の方々に大変ご迷惑をおかけした」と謝意を示し、安全対策と運転再開の予定を説明し、理解を求めた。

 これに対し、原田町長は「素人考えだが、現場に防風柵を設置するのがベストと考えていた。設置までに速度規制するなど、われわれが考え得るすべての対策が入っている非常にきちんとした対応で、安心して乗れると思う。大学入試センター試験の前にはと要望していたので、受験生も一安心では」と話した。

 また、報道陣の質問に対し、最明部長は運転再開について「要望があったことも事実だが、安全確保ができるという前提に立ったもの」とした。

 運転再開について、齋藤弘知事は「社会・経済面でも運転が止まっている影響は大きく、それが解決したことは喜ばしい。ただ、今後とも当面の安全対策の実施と、ご遺族の方々への配慮を前提として、列車を運転していただきたい」と話した。

 また、羽越本線新幹線直通促進庄内地区期成同盟会長の富塚陽一鶴岡市長は「不通の長期化は地域の社会経済全体への影響が懸念され、運転再開に安どしている。関係者の尽力に感謝したい。鉄道への信頼回復のために安全対策に取り組んでもらうとともに、高速化を含め、特段の配慮お願いしたい」と話した。

 一方、21、22の両日に行われる大学入試センター試験を控えていることや代行バスの遅れなどで遅刻者に頭を悩ませていた田川地区高校校長会の堀清一会長(鶴岡南高校長)は「始業時間を繰り下げた高校もあったが、(運転再開で)通常の状態で授業に取り組める。センター試験にも影響が出るのではと心配していたが、受験生も安心して試験に臨むことができる。関係者の尽力に感謝している」と、ほっとした様子で話した。

JR羽越本線の運転再開を前に、試運転の列車が脱線事故現場を通過。犠牲者に黙とうをささげるJR東日本の職員=18日午前9時半ごろ
JR羽越本線の運転再開を前に、試運転の列車が脱線事故現場を通過。犠牲者に黙とうをささげるJR東日本の職員=18日午前9時半ごろ



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