2006年(平成18年) 9月2日(土)付紙面より
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鶴岡に「芸術の秋」を告げる鶴岡市芸術祭が1日、白甕社美術展で開幕した。新市発足後初の開催となった今年の芸術祭は、旧6市町村の芸術文化協会・振興会加盟団体と市教育委員会が主催し、「第1回」として新たなスタートとなった。11月末まで54団体が39公演を繰り広げる。
開幕式典は、この日に鶴岡アートフォーラムで始まった白甕社美術展に合わせて行われた。山崎誠助市芸文協会長が「今日から新しい市芸術祭がスタートした。芸術、文化は喜びと感動の累積。50年後、100年後の遠い未来へ向けて胸を張って進めるよう発展していきたい」とあいさつ。山崎会長、白幡進白甕社委員長、伴和香子市教育委員長らがテープカットし、開幕を祝った。
今年の白甕社美術展には油彩、水彩、日本画、彫刻など、会員113人から133点、一般99人から107点、今年5月に亡くなった白甕社前酒田支部長の畠山秀雄さんの遺作1点の合わせて241点が出品された。
最高賞の白甕社賞は、渡部善四郎さん=会員、酒田市新橋二丁目=の油彩画「運河の工場」(P100号)「工場」(F80号)と、鈴木雅詩さん=一般、鶴岡市日和田町=の日本画「暁闇」(変形50号)が受賞した。また、荘内日報社賞には菅原唯さん=鶴岡市馬渡、庄内総合高3年=の油彩画「こどもの日」(P100号)が選ばれた。
訪れた人たちは、展示作品の前で足を止めては出展者の個性あふれる力作をじっくりと鑑賞していた。
今年の美術展は鶴岡アートフォーラムのみでの開催で10日(4日休館)まで。時間は午前9時半―午後7時(入館午後6時半、最終日は午後4時まで)
「第1回」鶴岡市芸術祭が白甕社美術展で開幕