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2006年(平成18年) 11月9日(木)付紙面より

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土地活用モデル選考審査委員長賞受ける 足湯カフェ『チットモッシェ』

 鶴岡市のあつみ温泉街にある足湯カフェ「Chitto Motche(チットモッシェ)」がこのほど、国土交通省の外郭団体・都市みらい推進機構が選ぶ2006年度土地活用モデル大賞の審査委員長賞を受賞した。

 チットモッシェは、そぞろ歩きが楽しい温泉街づくりの一環として、旧温海町が空き家となった保養施設を整備し、温海温泉活性化施設として05年4月にオープン。オープンテラスに足湯を設け、カフェ内には工芸品などを飾るギャラリースペースを備えている。同温泉街では葉月通りの足湯などとともに、くつろぎスペースとして観光客の人気を集めている。

 同推進機構は優れた土地活用の事例を全国に紹介し普及を図る目的で04年度から表彰事業を行っている。本年度は全国から16点の応募があり、▽周辺への触発効果▽手法や仕組みの新しさ▽他地域での応用のしやすさ―などを基準に審査。国土交通大臣賞1点、都市みらい推進機構理事長賞2点、審査委員長賞5点を選んだ。

 チットモッシェは、観光客の足湯めぐりや川沿いの散策などを誘発するとともに、隣接旅館の改修などを促し旅館街の活性化に向けた動きを誘発したことなどが評価された。

土地活用モデル大賞の審査委員長賞を受賞した足湯カフェ「チットモッシェ」
土地活用モデル大賞の審査委員長賞を受賞した足湯カフェ「チットモッシェ」


2006年(平成18年) 11月9日(木)付紙面より

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「ガッサンエル」由来の豚肉 脂のキレ良く高評価 酒田で試食会

 本県の養豚業で新たな系統造成豚として期待を集めている「ガッサンエル」から生産された豚肉の試食会が7日、酒田市のガーデンパレスみずほで開かれた。県内の養豚業者やホテル、レストランの関係者らがしゃぶしゃぶなどで試食し、「うまさにより磨きがかかった」など高く評価した。

 養豚では母系で遺伝形質がよく受け継がれるとして、母豚の改良に力が注がれている。これまで県内では、系統造成という方法で品種改良された多産系のランドレース種「ヤマガタL」(L)の雌に、飼育しやすい大ヨークシャー種(W)の雄をかけ合わせて生まれたLW雑種の雌を母豚に、肉質の良いデュロック種(D)の雄を交配する三元交配によって生まれた三元豚(LWD)を生産。コクとうまみのある肉で全国的にも高い評価を受けている。

 しかし、県内の大半の養豚農家が母豚として購入し3年程度は使うLW雑種は多種に比べ、足腰がやや弱く、生む子豚の数も少なめという短所があり、改良を求める声が上がっていた。

 そのため県農業総合研究センター畜産試験場養豚支場(酒田市浜中)では1998年度から、LW雑種の遺伝形質を左右するヤマガタLに代わる新たなランドレース種の系統造成に着手。その結果、品種として固定したとして2005年3月、日本種豚登録協会から系統豚「ガッサンエル」として認定を受けた。

 ガッサンエルは、ヤマガタLに比べ、1回の分娩で生まれる子豚が約1頭多い10・5頭、足腰の強さの指標となる蹄面積(四肢合計)で約12平方センチ広い72平方センチと、繁殖性に優れ、育てやすい豚となっている。

 認定後は県内の畜産農家にLW雑種を供給している県系統豚普及センター(酒田市地見興屋)でLW雑種を生産。同年10月から供給を始め、農家では今年4月に初めて子豚が生まれ、先月に初めて枝肉として出荷された。

 この日の試食会には県や全農庄内本部、地元の養豚業者、スーパー、精肉業者、宿泊施設、飲食店の関係者ら、合わせて約80人が出席。ガッサンエルの造成経過の説明などに続き、しゃぶしゃぶ、ポークソテーにした枝肉を試食した。

 県庄内総合支庁の「食の都庄内」親善大使で、鶴岡市のレストラン「アルケッチァーノ」の奥田政行シェフは「脂のキレが良く、のどごしがいい。変な嫌味がない。これまでも地元の豚を使っているが、より洗練された味になった」と試食の感想。

 県系統豚普及センターの斎藤泰広常務は「これまでも味の面では高く評価されているが、さらに育てやすくなって品質の高い豚の生産量が拡大し、山形の豚肉の名声が高まることに期待」と話した。

 同センターでは昨年10月から今年9月末までガッサンエルを母豚とするLW雑種を118頭供給。畜産農家では毎年、母豚を3分の1ずつ更新するため、3年後にはすべての母豚がガッサンエルを母豚とするものに代わる。

ガッサンエル由来の豚肉を試食する人たち
ガッサンエル由来の豚肉を試食する人たち



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