2006年(平成18年) 03月16日(木)付け紙面より
日本海沿岸東北自動車道(日沿道)温海インターチェンジ(IC、仮称)へのアクセス道となる県道温海川木野俣大岩川線「あつみ温泉トンネル」の貫通式が15日、鶴岡市温海のトンネル内で行われ、関係者が無事貫通を祝った。
あつみ温泉トンネルは、天魄山東ろくを南北に貫き、温海地区の主要地方道余目温海線と大岩川地区に設置される温海ICを結ぶアクセス道の一部。全長852メートル、全幅10・25メートルで車道幅6メートルの片側一車線、片側に2メートルの歩道を備える。総事業費は約47億円。
本体工事は2005年1月に着工。大岩川地点を起点に掘り進み、同年10月からは仕上げの覆工コンクリート打設工事を行ってきた。
貫通式には県や市、工事関係者ら約80人が出席。県庄内総合支庁の土田良男建設部長の貫通作業開始の号令とともに、コンクリート破砕機で最後に残った壁を打ち砕き、風穴を開けた。その後、富塚陽一市長や温海小5年の加藤栞さん、温海中2年の阿部夏希さんら参加者が通り初めした。
トンネル本体工事は今年10月までに終了し、舗装、保安設備など付帯工事を経て07年度内の完成を見込む。
破砕機で壁を打ち破り、無事に貫通した
2006年(平成18年) 03月16日(木)付け紙面より
庄内地方の冬の風物詩「俵雪」が15日朝、鶴岡市南部の田園地帯に大量に出現した。春の寒波がもたらした「豊作の予兆」が雪原に広がり、通勤途中のドライバーの目を楽しませた。
俵雪は、風により回転してできる雪の固まりで、冬の雪原でたまに見られる珍しい現象。その形が米俵に似ていることから名付けられ、古くから豊作の吉兆とされてきた。
▽新雪が3センチ以上▽その下にざらめ雪などのはがれやすい雪がある▽風速4メートル以上の巻き上げる風が吹き付ける―などの条件下で起きるとされる。真冬の時期に平野部に出現することはあるが、3月に入ってからは珍しい。
酒田測候所によると、酒田市内で14日午前9時から12時間で4センチの新雪が積もり、強い西の風が吹き、15日午前零時過ぎには19・9メートルの瞬間風速が観測された。3月中旬の「遅れてきた寒波」により、俵雪発生の条件が整ったようだ。
鶴岡市南部の谷定地区から東荒屋地区にかけての広い範囲で15日朝、直径10―15センチ前後の小さな俵雪が大量に見つかった。金峰山と母狩山を越えて吹き付けた西風が生み出した「自然の芸術」が朝日を浴びて輝き、幻想的な光景が広がった。
鶴岡市上山谷の県道沿いで同日朝、雪原を覆い尽くした俵雪を目撃した男性は「最近、こんな見事な俵雪は見たことがない」と、「春の珍事」に驚いていた。
豊作の予兆で縁起がよいとされる俵雪が発生=鶴岡市上山谷