2007年(平成19年) 4月15日(日)付紙面より
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学問の神様・菅原道真公をまつる鶴岡天満宮の例祭「天神祭」(5月25日)で、祭りを彩るパレードに今年初めて「大絵馬」がお目見えすることになった。天満宮に数多くの絵馬が奉納されていることにちなんで企画された。今年は市内の5つの商店街が参加し、趣向を凝らした大絵馬で練り歩き、祭りを盛り上げる。
天神祭では、すそをたくし上げた長じゅばん姿に角帯を締め、編み笠と手ぬぐいで顔を隠した「化けもの」が数多く練り歩き、道行く人に無言で酒を振る舞う。
化けものと並び、祭りのもう一つの呼び物が市民がふんした道真公を中心としたパレード。近年は、道真公の一行と手踊りなどの「天神はんくねり」と、子供みこしや踊りフェスティバル、仮装パレードなどの「にぎわい天神パレード」が繰り広げられている。
こうした中、天神祭実行委員会の企画委員会では、パレードをさらに盛り上げる新たな企画を検討。天満宮の例祭と楽しさを市民にアピールするものとして、天満宮に奉納される絵馬をモチーフにした山車的な大絵馬を加えることにした。
企画委員会によると大絵馬は、一般的な絵馬を模した五角形。幅2・7メートル、高さは一番高い部分で1メートル。これを高さ0・8メートルの台車に乗せて練り歩く。表面には参加団体から自由に描いてもらった絵(横2・4メートル、縦1・2メートルの板)を張るのが特徴。裏面は道真公の図柄と「鶴岡天満宮」「奉納」の文字が描かれるという。
大絵馬はJR鶴岡駅前を出発する「にぎわい天神パレード」の先頭で練り歩く。今年は5基を予定し、パレードコースになる駅前、日吉、山王、銀座、南銀座の5商店街振興組合が呼び掛けに応じて参加する。
企画委員会の長南邦彦委員長は「以前から天神祭の本来の姿と、にぎやかさを演出する仕掛けを考えていた。今年は5基だが少しずつ増やし、将来は数か大きさどちらかで日本一を目指したい。天神祭の新しい歴史の一ページとなれば。どんな絵ができるのか楽しみ」と話している。
同委員会によると、各商店街からは今月20日ごろから絵の制作に入ってもらう予定。出来上がり次第、銀座通りのセントルで展示し、鶴岡天満宮に奉納してからパレードに繰り出すという。
今年の天神祭では大絵馬が練り歩く(写真は道真公が描かれている天神祭用の絵馬)