2007年(平成19年) 7月6日(金)付紙面より
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鶴岡市は5日、先月26日に発生した庄内南部での局地的な豪雨による農業被害の状況を発表した。市全体で約845ヘクタールを作付けしている特産の枝豆は、冠水・浸水が計140ヘクタールに及び、過去最大の被害となっていることが分かった。今後、雨模様の天候が長引けば排水の悪いほ場では根腐れの発生が広がる懸念もあり、県やJAでは排水の徹底を呼び掛けている。
市農政課によると、枝豆畑の被害は140ヘクタールのうち冠水が35ヘクタール、浸水が105ヘクタール。鶴岡地域がほとんどで、主産地の大泉地区や上郷地区などで被害が大きくなっている。冠水や浸水した畑のうち、排水が悪いほ場では、たまった水の影響で土壌に酸素が供給されず、根腐れの発生が見られるという。
このため、県庄内総合支庁農業技術普及課やJA鶴岡では、排水の徹底と土の掘り起こし、ほ場乾燥剤の使用などの根腐れ対策を指導している。市農政課では、収穫量は冠水で約50%、浸水で10―20%の減収となり、被害額は約4800万円にのぼると見込んでおり、枝豆についての共済制度の新設の要望を検討している。
6月26日の大雨で、鶴岡市内の枝豆畑が広い範囲で冠水被害にあった