2007年(平成19年) 7月7日(土)付紙面より
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酒田市は6日、JR酒田駅前の旧ジャスコ跡地について、当面の整備計画の概要を公表した。08、09年度の2カ年にわたり、複合的機能を持つ便益施設と駐車場、バスターミナル、広場、敷地周辺の歩道などを整備するもの。便益施設と駐車場は、今秋にも民間事業者を公募してプランを決める方針で、便益施設内には商業、住居、医療、福祉など、事業者のアイデア次第でさまざまな機能が入ることが想定されている。「酒田の玄関口」としての景観などに配慮した暫定的な措置として、今年8月のお盆前までには、敷地を取り囲んでいるフェンスを撤去し、一定の整地などを行う予定。
この日、市議会全員協議会の中で、阿部寿一市長、阿蘇弘夫建設部長が説明した。
整備計画は、2001年度に策定した駅前周辺の再開発計画を踏まえ、将来的には駅舎を立体化して、より北側に移し、駅前広場を拡大するという大枠の配置構想を前提に据えた。
計画では、北側(駅側)の約半分を広場として、中央は東西にわたる形でバス待合所とバス通路、南側には駐車場と便益施設、敷地北側と南側には歩道を整備するというもの。位置関係や面積などは流動的という。国などの補助事業の活用を検討していく。
バスターミナルは、市の福祉乗り合いバス「るんるんバス」を含め、現在は駅前の3カ所に分散しているものを、1カ所に集約するもの。庄内交通とは内々に協議を進めている。
今夏の暫定的な措置としては、フェンスの撤去のほか、北側の約半分は飛砂防止のための芝張り、南側では整地して砂利を敷き詰める。敷地全体を木杭で取り囲むが、地元住民が夏祭りなどのイベントなどに活用できるようにする予定。
敷地は今月5日までに市土地開発公社が売買契約を結び、代金を払い込む今月13日には同公社の所有になる見通し。
JR酒田駅前旧ジャスコ跡地の整備計画のイメージ図