2007年(平成19年) 7月25日(水)付紙面より
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鶴岡市鳥居町に残る史跡を楽しい大衆芝居にして紹介しようと、鳥居町南町内会の有志たちでつくる「鳥南演芸団」が、29日に開催される鳥南夏祭りでの発表に向け、練習に励んでいる。
子供たちに町内のことを知ってもらい、夏祭りを盛り上げようと町内の30―60代の元気な世代でつくる「しぶがき会」のメンバー35人が中心となり、一昨年の夏祭りから町内の歴史に関する演劇を披露している。
第3弾となる今回は鳥居町の町名の由来とされ、羽黒山信仰を目的に現在の常源寺内にあった「一の鳥居」を題材にした「<巷説禁煙(こうせつきんえん)壱鳥居(いちのとりい)」を披露する。
ストーリーの中に、水戸黄門の世直し行脚や社会問題などを取り上げ、ユーモアあふれる大衆劇風に仕上げた。特設のステージから音響、衣装、舞台背景の大道具などすべて手作り。メンバーは夜に公民館に集まり、互いに演技指導し合いながら本番に向けて練習に励んでいる。
監督の菅原久雄さんは「今回の劇で鳥居町の歴史を題材にした水戸黄門シリーズは完結するが、来年以降も別バージョンのものをやりたい」と話していた。
夏祭りの演劇発表に向け、練習に励む鳥居町南町内会有志のメンバーたち