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2007年(平成19年) 10月17日(水)付紙面より

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地域の火災予防はわたしたちの声で 東栄小児童が防火広報に一役

 鶴岡市の東栄小学校(今野修校長、児童109人)で15日、藤島地域で行われる防火広報の録音が行われた。子供たちが元気な声で、「火の用心 家族で声かけ 火災ゼロ」などの防火標語を吹き込んだ。

 藤島地域では今年、9月末現在で計8件の火災(建物5、車両2、林野1)が発生。昨年までの過去3年間の合計7件を上回る異常事態となっている。

 このため、鶴岡市消防署藤島分署(小林俊一分署長)は住民の防火意識を高めるため、巡回する際の防火広報を子供たちの声で流すことを企画。東栄地区で今年の防災訓練が行われたことから同校に依頼した。

 内容は、2003年度から06年度まで東栄地区で募集した防火標語の最優秀作品など12標語と火災警報器の設置を呼び掛ける13種類。録音作業は今月9日から各学年ごとに始まり、15日は4年生16人が行った。

 子供たちは全員で「火の用心」と発声した後、一人ずつ順番に「『消したかな』心配よりも目でかくにん」「火事のもとあなたが忘れた火の始末」などの標語を元気いっぱいの声でICレコーダーに吹き込んだ。

 子供たちは「とても元気よく言えた。地域の人に僕たちの声が届いてほしい」「標語を家族にも教えてあげたい」と話し、自分たちも火災予防を誓っていた。小林分署長は「子供たちの力を借りて火災をなくしたい」と話した。

 同校児童の声による防火広報は、11月9日から始まる秋の火災予防運動で同分署や消防団が藤島地域を巡回する際に使用される。

「火の用心」の掛け声を元気いっぱいの声で録音する東栄小4年生児童
「火の用心」の掛け声を元気いっぱいの声で録音する東栄小4年生児童


2007年(平成19年) 10月17日(水)付紙面より

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南方系のサワラ大豊漁 9月水揚げ量30トン突破 庄内浜

 庄内浜で「南方系」の魚・サワラの漁獲量が9月、初めて30トンを突破し、10月に入っても好調を維持している。突然の大漁の原因は不明だが、猛暑の影響という見方も。大半はサワラが高く評価されている関西を中心にした県外に出荷され、地元消費は料理屋などが中心で、大漁とはいえ一般家庭には浸透していないのが現状だ。

 庄内沖で以前はほとんど捕れなかったサワラだが、温暖化による海水温の上昇の影響からか、水揚げ量が上昇している。漢字で「鰆」と書くため、春の漁獲量が多いと思われがちだが、庄内の場合は秋の方がまとまった水揚げがあるという。

 県水産試験場によると、9月の水揚げ量は主力のはえ縄漁で30・7トンの漁獲があり、定置網漁、一本釣り漁を含めた総水揚げ量は過去最高の31・7トン。全漁獲量の約5%を占め、「不漁」だった昨年の54キロ、一昨年の6・8トンを大きく上回った。もともと水揚げが少ないこともあり、過去5年間の漁獲量の平均値を表す平年比で約35倍の「大豊漁」だった。

 10月に入ってからは、しけで出漁できない日もあるが、1日で2・7トン近く捕れた日もあった。「サゴチ」と呼ばれる1キロ前後のほか、刺し身や焼き物向きの2キロを超える大型も揚がっている。

 県漁協によると、水揚げされたサワラのうち地元で消費されるのは1%程度。大半は一般消費者も好んで食べる関西地方など県外に出荷される。

 鶴岡水産物地方卸売市場手塚商店の手塚太一専務は「おいしい魚だが、庄内にはサワラを食べるという文化がないので、鶴岡市場に搬入される量は少ない」と解説する。

 鶴岡市宝町の舩山鮮魚店の舩山洋一店主は「今年の価格は昨年より3―4割安い。ホテルや料理屋に卸すのがほとんど。刺し身や西京みその焼き物、酢で締めてバッテラなどに使っているようだ。珍しい魚が入るのはうれしいことだが、みそ漬けなど手がかかることもあり、一般消費者は買わない」と話す。

 突然の大漁の原因については、夏の猛暑という意見もあるが、県水産試験場では「なぜ今年、たくさん捕れたかは突発的なことなので分からない。長期的に見ていく必要がある」と慎重な見方をしている。
          

9月には30トンを超える水揚げがあったサワラ。家庭の食卓にはなかなか上らない
9月には30トンを超える水揚げがあったサワラ。家庭の食卓にはなかなか上らない



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