2007年(平成19年) 10月25日(木)付け紙面より
2009年度から施行される裁判員制度について学ぶ「裁判員制度ミニフォーラム」が23日、鶴岡市中央公民館で開かれ、一般公募などで参加した地元住民たちが複数の裁判員による評議のあり方などについて理解を深めた。
裁判員制度は、国民が刑事裁判に参加することで裁判への理解を深めてもらうとともに、司法に対する信頼向上を図るもので欧米諸国の一部で実施されている。裁判員に選ばれた人は公判に立ち会うとともに、「被告人が有罪か無罪か」「どんな量刑を科すべきか」などを裁判官とともに議論(評議)、決定(評決)する役目を担う。
今回のミニフォーラムは山形地方裁判所が主催し、一昨年11月に山形市で開かれた「裁判員全国フォーラムin山形」に続いて、広く県民に制度を理解してもらうため県内各地で開催するもの。先月の米沢市を皮切りに山形、鶴岡、酒田、新庄の5市で11月末まで実施される。
この日は制度に興味を持つ市民など約50人が参加。制度の説明を受けた後、最高裁判所が製作したビデオ「評議」を見て、裁判官と一緒に模擬評議を体験した。
ビデオ「評議」は、三角関係のもつれで知人の男性を果物ナイフで刺した男性被告に殺意があったか(殺人未遂)、なかったか(傷害)を中心に、裁判官と裁判員たちが評議、評決を進める内容。参加者たちが前半部分を見終わった時点で模擬評議に入った。
参加者たちは8テーブルに6、7人ずつ分かれ「殺意がなかったらナイフは持ち出さないのでは」「殺意があれば何度も刺そうとするのでは」「はじめは殺そうと思っておらず、(被害者から)殴り倒されたため頭に血が上ったと思う。その時点で瞬間的に殺意が芽生えた」など、活発な意見を交わした。
その後、ビデオの後半を観賞すると、ドラマの中の裁判員たちは「殺意あり」と判断、情状酌量の余地があることから執行猶予付きの有罪判決を下したことを確認した。
模擬評議で活発な意見を繰り広げ、裁判員を疑似体験
2007年(平成19年) 10月25日(木)付け紙面より
酒田市は23日、本年度の功労表彰、市民表彰の受賞者を発表した。条例に基づく功労表彰は3個人、規則に基づく市民表彰には5個人1団体が選ばれた。表彰式は来月2日、ベルナール酒田で行われる。
功労表彰は広く公共の福祉、市勢の発展に尽力し、功労が顕著な個人・団体を表彰するもの。旧4市町の制度を引き継ぎ、合併後初の昨年度は3個人が受賞している。
本年度の受賞者は、前・市自治会連合会長の檜山實氏(79)=東中の口町、功績・住民自治=、元酒田地区薬剤師会長の長山保典氏(65)=相生町一丁目、保健・衛生=、今年5月に不慮の事故で61歳で亡くなった浪曲師の2代目玉川福太郎こと故・佐藤忠士氏=東京都足立区本木二丁目、文化・芸術振興=の3人。
一方、市民表彰は市民生活の向上や公共的活動に尽力した人、市民の模範となる篤行者を表彰するもの。旧市の制度を踏襲し、昨年度は6個人が受賞している。
本年度の受賞者は、和嶋勝氏(71)=若竹町一丁目、功績・交通安全=、馬宮茂一氏(84)=中町三丁目、地域防犯・文化振興=、伴久雄氏(70)=本町三丁目、社会福祉=、酒田木工同好会(今野繁会長)=産業振興=、梁瀬吉弘氏(72)=千日町、体育振興=、後藤泰三氏(78)=砂越、統計調査=の5個人1団体。
各受賞者の主な功績は次の通り。
檜山 實氏 長年にわたり東中の口自治会長、亀ケ崎学区自治会連絡協議会長、市自治会連合会長を務め、自治会活動の指導・育成に貢献。
長山 保典氏 1992年から12年間、酒田地区薬剤師会長を歴任。市休日診療所開所時に院内処方体制確立に努め、一次救急医療充実にも尽力。
故・佐藤 忠士氏 地元の高校を卒業後に上京して浪曲の道に進み、75年に2代目玉川福太郎を襲名。毎年のように故郷で公演し、文化振興に貢献。
和嶋 勝氏 67年から39年間にわたり市交通指導員を務め、通学路の安全確保、交通安全思想の普及などに尽力。
馬宮 茂一氏 市防犯協会連合会副会長などとして安全安心のまちづくり、黒森歌舞伎保存会理事として伝統文化発展に貢献。
伴 久雄氏 83年から民生児童委員、04年から市民生児童委員協議会連合会事務局長などとして地域福祉の向上などに尽力。
酒田木工同好会 今野繁会長。52年に設立し、木工作品展の継続などで技術力向上、地元産業の発展などに貢献。
梁瀬 吉弘氏 73年からスポーツ少年団活動に取り組み、99年からは市スポーツ少年団本部長として健全育成などに貢献。 後藤 泰三氏 50年から国勢調査、農林業センサス、農業基本調査など、各種統計調査事務に、模範的な姿勢で従事。