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2007年(平成19年) 10月30日(火)付紙面より

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青年祭“復活”し交流深める 出羽庄内国際村 外国出身者が日本文化を体験

 庄内地方に住む外国出身者と地元の若者たちが交流する「庄内国際青年祭」が27、28の両日、鶴岡市の出羽庄内国際村で開かれ、茶道や空手など日本文化の体験などを通じて交流を深めた。

 同青年祭はかつて、1985年から99年まで15年間にわたり庄内全域に全国の外国出身者を招き、続けてきた。その後、別の形での交流を継続してきたが、今回、同青年祭を母体に87年に設立された庄内国際交流協会(山口吉彦会長)の設立20周年を記念し、庄内在住の外国出身者に対象を絞って「復活」させた。

 2日目の28日、地元の住民が講師となった日本文化体験には中国やインド、バングラデシュ、米国など12カ国の23人と、サポート役の地元の青年たち約50人が参加。空手、着物の着付け、茶道、生け花の4種を体験した。

 茶道では、裏千家の本間庸枝さんの指導で和菓子と抹茶を味わいながら、「茶道は心。特に、こうしなければいけないということではなく、みんながおいしく、心地よくお茶を飲めるように、他人への思いを素直に表現して」といった話に真剣に耳を傾けていた。

 その後は、「庄内地域の草の根の国際交流―過去・現在、そして未来へ」と題し、新旧の留学生やホストファミリーらがパネラーとなってディスカッション。引き続き、参加者全員による大交流会で交流、「われら地球家族宣言」を行った。

抹茶と和菓子を味わう外国出身者たち
抹茶と和菓子を味わう外国出身者たち


2007年(平成19年) 10月30日(火)付紙面より

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高山樗牛賞は粕谷さん 奨励賞には今井さんと須田君 鶴岡市教育委員会

 鶴岡市教育委員会は29日、庄内地方の文化向上に尽くした個人に贈る「高山樗牛賞」と、小中学生・高校生対象の「高山樗牛奨励賞」の本年度の受賞者を発表した。樗牛賞は歌人の粕谷政二さん(86)=鶴岡市鳥居町=に決まった。また、奨励賞は小中学生の部で今井亜寿紗さん(12)=湯野浜小6年=と須貝俊太郎君(13)=鶴岡四中1年=が選ばれた。高校生の部は該当がなかった。

 樗牛賞は、歴史小説「滝口入道」などで知られる庄内が生んだ明治の文豪・高山樗牛(1871―1902年)の偉業を顕彰し、地方文化の向上を目的として1958年に制定された。今年で50回目。2003年度からは樗牛賞を一般、奨励賞を小中学生・高校生の文芸活動に分類した。樗牛賞はこれまで49個人、奨励賞は小中学生の部で6個人が受賞している。

 本年度の樗牛賞に輝いた粕谷さんは、旧温海町出身。1981年羽黒町立(現鶴岡市立)第三小校長で退職。山形師範学校在学中、短歌同好会に参加し歌人・結城哀草果と出会う。荘内短歌会代表、県歌人クラブ副会長などを歴任し、歌作指導や市民講座講師を務め、短歌の普及、後進の育成に尽力した。2002年に長年にわたる創作活動の集大成として歌集「郷愁の海」、今年8月には「潮騒」を上梓した。

 また、市芸術文化協会副会長として団体育成や市民の文化活動の活性化に広く貢献。庄内の風土に根差した息の長い文芸活動が地方文化の啓発向上に大きく寄与した。

 一方、奨励賞の今井さんは、自分の身の回りにある動植物や生活用品を題材とした多彩な絵本づくりに取り組んでいる。構成や空間処理の工夫など完成度が高い。日常生活中に創作の視点を持ち、楽しみながら自己表現に取り組み、優れた創造力と創作活動の継続性が高く評価された。

 須貝君は小学1年から6年間、絵本創作に取り組んだ。一貫して自然科学系をテーマにシリーズ化。男子らしい興味と研究心があふれ、疑問を解決したり、詳しく調べたりしながら独自の構想を練ってストーリーを展開。積極的な学習に基づく作品づくりが高く評価された。

 授賞式は11月26日午後3時半から、東京第一ホテル鶴岡で行われる予定。



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