2007年(平成19年) 11月21日(水)付紙面より
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大学生・社会人を対象にしたプロ野球新人選手選択(ドラフト)会議が19日、都内で行われ、酒田市出身で青山学院大の小林賢司投手(22)=酒田南高卒、184センチ、82キロ、右投右打=がオリックスバファローズから1巡目に指名された。
小林投手は1985年生まれ。浜田小、酒田二中を卒業、酒田南高に進んだ。1年秋からベンチ入りし2002年春、同年夏の計2回、甲子園のマウンドを踏んだ。卒業後は東都大学野球1部リーグに所属する青山学院大に進学。長身から投げ下ろす最速145キロの速球と、スライダー、フォークなどを武器に3年春のリーグ戦では最優秀防御率を獲得した。
小林投手の指名を受け、酒田南高時代の恩師・西原忠善監督が午後2時45分ごろから会見し、「激戦区の東都大学リーグで、チームの主戦として投げてきたのだから野球人としては完成していると思う。今後、厳しい場面に遭遇すると思うが、プロらしい選手に育ってほしい」と激励。また、小林投手の印象について「大学に行って人間的にも成長した。11月上旬に会ったが、大人になったと思った。内に秘めるタイプで、どっしりと構えている」と述べた。
小林 賢司投手
2007年(平成19年) 11月21日(水)付紙面より
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鶴岡市環境課は、市街地のカラス被害対策として、カラスが嫌がるとされる音波を出す発信機を鶴岡南高校(菊地善教校長)に設置し、追い払い効果の実証実験を始めた。
市環境課では、箱ワナを設置しての駆除とともに、カラスがねぐらとする鶴岡公園周辺の電線へのテグス張りといった追い払い作戦を展開している。音波発信機による実証実験はその一つ。県外の農作物鳥獣害防止機開発会社などの協力で実施している。
発信機は高さ12センチ、幅15センチ、長さ30センチ、重さ3・5キロの箱型。「ジジィー」という金属音を90度の範囲で距離約100メートルにわたり発信するもの。サルやシカのほか、カラスやアオサギなど鳥にも効果が確認されているという。
同校管理棟(3階建て)の屋上に今月16日から設置。カラスが大量に飛来する体育館の屋根に向け、土、日曜日を除く毎日午後3時半から約2時間、十数秒間隔で60秒間の発信を繰り返す。これを約1カ月間続け、カラスが音を嫌がって寄り付かなくなるか効果を探っている。
同校の森俊直事務部長によると、初日の16日は音波を発信した途端、体育館の屋根に飛来したカラスの大群の一部が飛び立ったという。市環境課では、効果を検証しながら来年度以降のカラス対策の一つとして検討したいとしている。
同課によると、赤川河川敷と同校に設置している箱ワナでは19日現在、約160羽のカラスを駆除している。
カラス追い払いの実証実験で鶴岡南高に設置された音波発信機