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2007年(平成19年) 01月25日(木)付け紙面より

出羽三山「継続審査「に 世界遺産暫定リスト 資産評価も課題指摘

 世界遺産登録を目指し、県と鶴岡市など関係22市町村が文化庁に提案した「出羽三山と最上川が織りなす文化的景観」について、文化審議会文化財分科会は23日、来年以降の「暫定リスト」追加選定に向けた「継続審査案件」とすることを決めた。「高度な精神文化を表す資産として価値は高い」など評価された一方、「出羽三山と最上川を結びつける根拠の明確化」といった課題が指摘された。県などの提案が継続審査に決まったことを受け、齋藤弘知事は24日の記者会見で、「世界遺産登録への取り組みが表に見えるような組織体制を検討したい」と述べ、世界遺産関連の事務事業を専門的に担う部署を新年度に設置する方針を明らかにした。

 文化庁は、自治体などを対象に、世界遺産登録に向け国内候補を登載する「暫定リスト」への追加案件を公募。26県から提案された計24件について、文化審議会の世界文化遺産特別委員会で審議してきた。今回、暫定リスト追加には▽富岡製糸場と絹産業遺産群(群馬県)▽富士山(山梨・静岡県)▽飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群(奈良県)▽長崎の教会群とキリスト教関連遺産(長崎県)―の4件が決まった。残る20件はすべて、「さらに審議を尽くす」案件として継続審査が適当と判断された。

 「出羽三山と最上川」について、同分科会では「稲作文化を支えた河川などの流通機構と沿川に展開した農耕文化、その結果生まれた高度な精神文化を表す総合的な資産として、価値は高い」「世界遺産とその暫定リストには、いまだ反映されていない分野の文化資産」との評価を受けた。

 その一方、個別課題も指摘された。テーマについては、出羽三山信仰、鳥海山信仰、最上川の舟運など複数の主題が複合していることについて「世界遺産を目指すうえでどのような主題が適切か整理が必要」とされた。さらに、信仰を主題の中軸に据えた場合には、「富士山」「霊峰白山」(石川・福井・岐阜県)など今回提案された他の案件の中に類似するものがあるとの指摘もあった。

 資産の構成については、「相互の関連性・連続性に関して確実な説明が必要」とし、特に出羽三山と最上川との関連性の根拠の明確化を挙げた。また、県のこれまでの資産価値の検討の中では触れられていなかった「海域」を含む総合的な観点からの検討も課題として挙げられた。

 県は、今回の継続審査の決定を受け、指摘された課題について整理・検討を加え、世界遺産登録に向けた取り組みを強化する方針。齋藤知事は「今回の評価には、世界遺産登録に潜在的可能性があるという含みがある。今後につながる大きな一歩」との認識を示し、「課題に対応するとともに、県民が一体となって登録に向けた機運を盛り上げるためにも、世界遺産に関する県庁の組織を検討したい」と述べた。


2007年(平成19年) 01月25日(木)付け紙面より

交通死亡事故多発で警鐘!! 「緊急3日間作戦」スタート

 県内で交通死亡事故が多発していることを受け、県警察本部は24日、県内一円を対象に「交通死亡事故抑止緊急3日間作戦」をスタートさせた。26日まで、庄内地方3警察署でも街頭指導と取り締まりを強化するほか、特に高齢者が犠牲になる事故が多いため署員が各交通安全団体役員とともに高齢者宅を訪問したり、講習会を開催するなど広く交通安全を呼び掛ける。

 県警交通部のまとめによると、今年に入ってから県内での交通死亡事故は23日現在、7件発生し7人が死亡した。前年同期(1件1人)を大幅に上回っている。また、県内では昨年12月22日から1カ月間で、高齢者7人が交通事故で亡くなっている。この7人はすべて「後期高齢者」と呼ばれる75歳以上。内訳は歩行者が5人、自動車運転が2人。歩行者の5人はすべて市街地で事故に巻き込まれた。

 庄内地方では、酒田市落野目の国道47号で今月6日午前、前車を追い越そうと対向車線にはみ出した普通乗用車が、対向してきた普通乗用車と衝突、同市に住む男性=当時(76)=が死亡。同日夕には三川町横山の県道で、道路を横断中の同町の男性=当時(84)=が、ワゴン車にはねられ、間もなく死亡。また同21日には同市若竹町一丁目の市道で、同市在住の男性(83)運転の車両がガードレールに衝突、男性は肺挫傷などで死亡した。

 同部では「本来、1月は降雪などにより走行車両の速度が抑制されるため、重大交通事故の発生が少なくなる時期」と話し、この1カ月の事故の特徴について、凍結路面によるスリップ事故など「冬型事故」よりも、昼から夕方にかけ運転者が歩行者に気付かずにはねるなど、いわゆる「春型事故」が目立つと分析。同部は市街地での街頭活動や取り締まりを強化するよう、県内各署に指示した。

 これを受け、各署では、運転者に対し▽シートベルトの着用徹底▽交差点での「しっかり止まってはっきり確認」の励行―など、歩行者に対しては▽横断はいったん止まって左右の確認▽右側通行の順守▽夜光反射材の着用―を呼び掛けていく。
          

作戦初日、庄内町の添津公民館では高齢者を対象にした交通安全講習会が開かれた=24日午前
作戦初日、庄内町の添津公民館では高齢者を対象にした交通安全講習会が開かれた=24日午前



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