2007年(平成19年) 2月24日(土)付紙面より
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ひな祭りの時期に合わせ、鶴岡商工会議所小売商業部会と鶴岡TMOは商店街の各店がひな人形を展示公開する「つるおか雛(ひな)めぐり お雛はん魅(み)さへ?」を来月1日から4月3日まで、鶴岡市の中心商店街などで繰り広げる。参加店を巡るスタンプラリーを行い、期間中にひな祭りにちなんだ関連イベントも企画している。
「つるおか雛めぐり」は今年で4年目。中心商店街の各店が所蔵するひな人形などを展示するとともに、トイレの貸し出しなども行い、観光客や市民に雛めぐりを楽しんでもらう“もてなし”を演出する。旧家や観光施設などで同時期に開催される「鶴岡雛物語」とともに、鶴岡の春をにぎやかに彩る。
今年は市内14の商店会組織の各店や、雛菓子を扱う菓子店、湯野浜温泉のホテルなど計63店が参加。期間中は参加店をA、B、Cの3地区に分け、各地区の1カ所ずつ計3カ所のスタンプを集めると先着800人に限定オリジナル手ぬぐいをプレゼントするスタンプラリーを繰り広げる。
参加店の店先には目印として「お雛はん魅さへ?」ののぼりが立つ。参加店を載せたスタンプラリーマップは参加店や観光案内所、市役所、市内金融機関などにある。
雛めぐりの関連イベントとして来月3、4日には、「城下町つるおかの伝統工芸&クラフト体験工房」が鶴岡市銀座通りのコミュニティプラザ「セントル」で開かれる。
鶴岡TMOが主催し、お雛さまにちなんだものづくりを楽しむイベントとして企画した。ろうそく絵付け、いづめ子や御殿まり製作など地元の伝統工芸体験コーナーのほか、ステンドグラス、クラフトパンチ、アクセサリー作りなどのクラフト体験コーナーが設置され、会場でお雛様弁当の販売も行われる。市内各工房の職人やクラフト作家が指導し、会場に行けばだれでも参加できる。問い合わせは鶴岡TMO市民交流室=電0235(29)7474=へ。
体験内容と指導者、参加料は次の通り。
▽お雛様を描こう「ろうそく絵付け体験」(富樫ろうそく店、500―1000円)▽お雛様をデザインしよう「革細工製作体験」(藍・革創作 丸田、500円)▽桜模様にチャレンジしよう「御殿まり製作体験」(上野御殿まり教室、500円)▽ペアのいづめ子を作ろう「いづめ子製作体験」(民芸のむらき、2500円)▽雛菓子を作ろう「和菓子作り体験」(鶴岡菓子協同組合、200円?)▽ステンドグラスでお雛様を作ろう「色ガラスモザイク体験」(遊工房&シーグラス、1000円)▽クレープでお雛様を作ろう「お雛様型クレープ&お雛様アクセサリー作り体験」(だがしや楽校・東北公益文科大生、無料)▽和紙でお雛様を作ろう「クラフトパンチ体験」(パッケージ丸東、300円)
目印となるのぼりと、古今雛が描かれた限定オリジナル手ぬぐい
2007年(平成19年) 2月24日(土)付紙面より
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県内の福祉施設で初めて、福祉サービスの第三者評価事業を受審している鶴岡市の特別養護老人ホームしおん荘(進藤正則荘長)で23日、評価機関の県社会福祉協議会による訪問調査が実施され、調査員が職員や利用者からの聞き取り調査などを実施した。評価結果は3月末までに県に報告され、公表される。
福祉サービスの第三者評価事業は、福祉事業者が客観的・専門的な立場の機関からサービス内容の質、運営管理などについて評価を受けるもの。事業者からは課題把握やサービス向上、利用者にはニーズに適した事業者を選択する際の情報提供を狙いとしている。
県では、国が作成したガイドラインを基に評価事業推進組織を設置。県社協、東北公益文科大、NPO法人の3機関を評価機関として認定し、今年2月から評価事業をスタートさせた。
評価内容は、特養など高齢者施設の場合、▽福祉サービスの基本方針と組織▽組織の運営管理▽適切な福祉サービスの実施―の3点の評価対象に沿って25の評価項目、55の評価細目がある。受審施設での自己評価に基づき、調査員による職員と利用者への聞き取り調査、有識者による評価審査委員会での審議を経て、評価内容が公表される。
しおん荘では、サービスレベルを客観的に把握するとともに、事業計画や研修体制の確立、職員の意識向上を狙いに受審した。県内にある特養や老健、障害児・者、児童養護、保育所など約1000福祉施設では初めての取り組み。
この日同荘には、県社協から3人の調査員が訪れ、施設の設備内容の確認、職員のほか利用者10人を対象とした聞き取り調査などが行われた。
進藤荘長は「第三者評価をきっかけに、職員の意識改革や地域福祉に対するサービス向上につなげたい」と話した。
社会福祉法人思恩会では養護老人ホーム湯野浜思恩園、児童養護施設七窪思恩園でも第三者評価の受審を計画している。
しおん荘で行われた福祉サービス第三者評価事業の訪問調査