2007年(平成19年) 02月04日(日)付け紙面より
環境共生フォーラムが2日、三川町の県庄内総合支庁で開かれ、新和設計山形支店理事の渡辺忠明さんが「自然と共生した地域づくりについて」の演題で講演した。
庄内地域は国立・国定・県立の自然公園が全体面積の22%を占め、自然的価値の高い地域とされている。フォーラムでは、自然を生かした地域づくりや地域文化の醸成について先進事例から学んでもらおうと、県庄内総合支庁が環境やまがた推進事業として企画した。
講師の渡辺さんは、旧厚生省、環境庁で長年にわたり自然公園の保護管理行政に従事した。北海道・サロベツ原野の国立公園化、尾瀬ケ原レインジャーなどの活動を展開し、日本初の世界自然遺産となった屋久島については自然と共生する島民のライフスタイルを取り入れた「環境文化村構想」を発案した。現在は環境省の環境カウンセラー、東北芸術工科大講師(自然風景地計画論)として活躍している。
フォーラムには庄内地域で環境保全活動などに携わっている団体やNPO法人、各市町の担当者や住民組織などから約100人が参加した。
講演で渡辺さんは、庄内地域での自然と共生した地域づくりについて「古来からの出羽三山への東の奥参りは精神性が高い旅。それを迎え入れた庄内の人々には自然と共生してきた伝統がある。そうした数々の魅力を再確認し、共感者を増やしながら庄内での方法を見つけてほしい」などと話した。
自然を生かした地域づくりを学んだ
2007年(平成19年) 02月04日(日)付け紙面より
2日午後1時半ごろ、鶴岡市上田沢の民家裏で「小さなクマ1頭を目撃した」と鶴岡市役所朝日庁舎を通じて、地元住民から鶴岡警察署に届け出があった。クマは近くの民家の床下に逃げ込んだため、地元猟友会などが捜索していたが発見されず、日没とともにこの日の捜査を打ち切った。翌3日朝、捜索を再開し午前10時10分ごろ、麻酔銃でクマを眠らせて民家の床下から保護した。
鶴岡署の調べによると、保護されたのはツキノワグマで体長74センチ、体重約5・7キロの雌の子グマ。2日午後に民家の東側の山から西に県道鶴岡村上線を横切り、別の民家の床下に逃げ込んだとみられ、同署員などが警戒に当たっていた。
翌3日は午前9時15分ごろから鶴岡市職員、地元猟友会、同署員合わせて14人体制で捕獲作業をスタートさせた。同午前10時ごろ、猟犬を民家の床下に放したところ、子グマを発見。市の委託を受けた山形市の動物保護団体の獣医が麻酔銃で子グマを眠らせ、地元猟友会の大滝小一会長が保護した。
大滝会長は「クマは思ったよりやせており、衰弱した状態だった。犬とじゃれあう姿を見せるなどまったく抵抗する様子はなかった」と話し、地元猟友会メンバーの男性(53)は「2月にクマが目撃されたのは聞いたことがない。暖冬の影響があるかもしれないが、昨秋は山の食べ物が少なく冬ごもりし損ねたのでは」と語った。
民家の床下にいた子グマを保護=3日午前10時15分ごろ