2007年(平成19年) 5月11日(金)付紙面より
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鶴岡市羽黒町の月山高原牧場で10日、牛の放牧が行われ、月山の雄大な景色が広がる牧草地に牛たちが放された。
標高300―400メートルの月山ろくに位置する同牧場は広さ約100ヘクタール。毎年、5月中旬から10月下旬まで、庄内地方の畜産農家から預かった牛や羊を放牧している。
今シーズンは遊佐、酒田、鶴岡、三川の4市町の約50戸の畜産農家から和牛144頭、乳牛20頭、親子24頭の計188頭を受け入れ。関係者によると一昨年と昨年は大雪の影響で1週間ほど放牧が遅れたが、今シーズンは牧草の生育が良好で平年通りの放牧となった。
この日は親子牛を除く164頭を放牧。トラックで運ばれてきた牛たちは、体重や体高の測定を受けた後、次々と緑色のじゅうたんへ放された。
残雪の月山の雄大な景色が広がる牧草地に散った牛たちは時折、「モウー」と気持ち良さそうに鳴き声を上げながら、ゆったりと草をはんでいた。来月には羊が放される。
「やっぱり外は気持ちいいよ」。牧場でゆったりと過ごす牛たち
2007年(平成19年) 5月11日(金)付紙面より
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酒田市の県立酒田商業高校(田澤藤明校長)の創立100周年記念式典・講演会が9日、同市の希望ホールで開かれ、これまでの1世紀を振り返り、今後のさらなる発展と有為な人材の育成を誓った。
この日の式典は生徒と教職員、同窓会員ら約1000人が出席。国歌斉唱に続き田澤校長が「本校の卒業生は1万6000余人を数え、実業界はもとより、学者、哲学者、詩人、芸術家など各界で活躍する多彩な人材を輩出している。これは創立時から商業教育の名の下、酒田の中等教育を担い支えてきた本校の特色を示すもの」と語り、「校訓『進取の気象』を脈々と受け継ぎ、新しい商業教育を通して21世紀をたくましく生き、社会に貢献できる有為な人材の育成に全力を挙げる」と述べた。
また、創立100周年記念事業実行委員会委員長を務める齋藤俊勝・紫紺同窓会長が「100年、1世紀は重く、深い大変な歳月。21世紀に入り商業・経済教育は一段と重要になってきている。新たな時代に果敢に挑戦できる人材となるため、生徒諸君は青春を謳歌してほしい」とあいさつした。
県教育委員会の松浦孝一教育次長、同市の阿部寿一市長らの祝辞に続き、生徒を代表し富樫祐太生徒会長(3年)が「100周年はとてもうれしいし、誇りに思う。生徒全員が力を合わせ、先輩が築いてきた校訓を守っていきたい」と喜びのことば。最後は全員で校歌を斉唱した。
引き続き記念講演会が行われ、京都市立伏見工業高校ラグビー部総監督の山口良治さんが「信は力なり」と題し講演した。
100周年を祝って校歌を館内に響かせる生徒たち