2007年(平成19年) 07月28日(土)付け紙面より
酒田市の日和山公園で市民に親しまれてきたSLが、老朽化などのため撤去されることになり、26日から解体作業が始まった。
このSLは国産第1号の形式のSL96型で、同公園の「9632号」は1914年に製造された。主にJR羽越本線の貨物車のけん引や酒田駅、酒田港駅の構内での列車入れ替え用として活躍。電化に伴って72年に引退、市が旧国鉄(現JR東日本)から無償貸与を受け日和山公園に展示、家族連れらに親しまれてきた。
77年には旧国鉄職員ら鉄道ファンで「酒田SL愛好会」が結成され、毎年春と秋の2回、腐食を防ぐ塗装や周辺の清掃ボランティアを続けてきた。
しかし、2005年8月、ボイラー部分などにアスベスト(石綿)が使われていることが分かった。JR側で調査をし、飛散性はないと分かったが、市では万一のためSL全体をブルーシートで覆い、現在に至っている。
市ではその後、修復も検討したが、腐食が激しく、ほぼ全体を新品の部品で作り直す必要性があって、その経費だけでも数千万円、ほかにアスベストの撤去にも数百万円がかかると判明。経費の捻出は困難で、JRや酒田SL愛好会と相談の上、修復をあきらめ、撤去することを決定。今年4月には撤去を前提に、JR側からSLを無償譲渡を受けた。
それを知った県外の鉄道ファンからその後、「全国には市民ボランティアが費用をかけずに保存修復している例もある」など保存を求める投書が相次ぎ、市でも再検討したが、「やはり老朽化とアスベストの問題もあり、撤去せざるを得ないとの結論に達した」(市観光物産課)。
26日から業者がバーナーで焼き切って解体する作業に入った。27日午前は作業が本格化し、SLは黒炭ならぬバーナーの煙に包まれた。8月中旬までは解体を終え、さら地にする予定。
元国鉄職員で72年までSLを運転していた酒田SL愛好会の吉村芳美会長は「人間も機関車も動かないと傷む。さび止めを塗って抑えてきたが、去年はしなかったので、先日見たらボロボロだった。けが人が出ても大変。とても残念だが、仕方がない」と語る。動輪とプレートは残してもらうことになっており、どこかに飾ってもらいたい考えという。
バーナーでの解体作業が進む日和山公園のSL=27日
2007年(平成19年) 07月28日(土)付け紙面より
ピンク色のバッタ?―。鶴岡市の長沼小学校(遠藤敬校長、児童49人)のグラウンドで26日、児童が頭から足の先までピンク色のショウリョウバッタを見つけた。同校では思わぬ珍客に驚きつつも「これから色がどう変わるのか」と観察していくという。
“ピンク・バッタ”を見つけたのは長沼小5年の高橋拓君(11)と藤島中1年の澁谷暁君(12)の2人。同日午後3時ごろ、長沼小グラウンド内の砂利の上で、見たこともない色をしたバッタらしき昆虫を見つけた。
「なんだこりゃ」(高橋君)とびっくり。すぐに捕まえて職員室へ。先生たちもピンク色のバッタは初めてとあってびっくり。図鑑で調べたところ、形などからショウリョウバッタのメスの幼虫と分かった。
昆虫に詳しい同校の冨山康教諭によると、ショウリョウバッタなどバッタ類は幼虫の時期に黄緑色の場合もあるが、保護色の緑色か褐色の体色が一般的という。冨山教諭は「どうしてピンク色かは分からない。あと2、3度脱皮した時にどんな色になるか」と話す。
同校の須田まき教頭は「とりあえず学校で様子を見ながら観察したい」と話している。
ピンク・バッタを見つけ興味津々の高橋君(右)と澁谷君