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2007年(平成19年) 8月8日(水)付紙面より

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本間美術館開館60周年記念 あらためて庄内の歴史

 酒田市御成町の本間美術館(田中章夫館長)で7日、開館60周年記念特別展として「庄内藩主酒井家と酒田の本間家(第1部)」がスタートした。庄内藩主・酒井家と酒田の豪商・本間家のかかわりの歴史を各種資料を通し振り返っている。

 同美術館は、戦争で疲弊(ひへい)した市民を励ますとともに、地方の芸術文化向上に役立ててもらおうと1947年、本間家別荘・清遠閣と庭園・鶴舞園を開放し全国に先駆けた私立美術館として開館した。68年には創立20周年記念事業で新館を建設した。

 これまで庄内藩・酒井家、米沢藩・上杉家などから拝領した本間家所蔵品を中心に展示してきたほか、中央で活躍した棟方志功や中川一政、実力がありながら夭折(ようせつ)した酒田出身の画家・小野幸吉らにいち早く注目しスポットを当てた。

 田中館長によると、同美術館で所蔵している資料は、本間家所蔵品とともに、開館後に収集したもの、市民から寄贈を受けたものを含め約2000点という。

 今回の特別展は、鶴岡市の致道博物館の協力で開催。酒井家は初代・忠次公から9代・忠徳公まで、本間家は初代・原光翁から4代・光道翁までの資料約100点を「徳川四天王の酒井家が庄内に」「酒田の商人・本間家」など4コーナーに分け展示している。

 酒井家に関する資料では、1584年の小牧長久手の戦で、功績があったとして徳川家康から忠次公がさずけられた国宝「太刀 銘信房作」、文武に長け藩校・致道館を創設した忠徳公の筆による軸など、本間家関係では、原光翁の書「和漢朗詠」、3代・光丘翁の直筆「家道教訓書」、「三十六人衆御用帳」(5冊、酒田市指定文化財)などがある。田中館長は「財力を持つ豪商は藩の御用商人として活躍したが、おとがめを受けるケースが多かった。酒井家と本間家は良好な関係を築いていた」と話している。

 展示は9月5日まで。同7日から「庄内藩主酒井家と酒田の本間家(第2部)」がスタート、天保国替騒動以降の両家の歴史にスポットを当てる。

酒井家と本間家に関する資料を集めた特別展
酒井家と本間家に関する資料を集めた特別展


2007年(平成19年) 8月8日(水)付紙面より

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愛情・友情と絆を大切に 知事と語る「夢未来トークin庄内」

 齋藤弘知事と地域住民が語り合う「夢未来トークin庄内」が6日、鶴岡市の東北公益文科大大学院ホールで開かれた。庄内地域では昨年に続き2回目。鶴岡市では初の開催。鶴岡、酒田両市などから公募した住民約140人が参加し、庄内の地域づくりなどについて知事と意見を交わした。

 はじめに、齋藤知事が今後の県政運営について説明。「少子高齢による本格的な人口減少社会では生産人口の減少も予想される。『やれば かならず できる』を掲げ、県民一人一人が力を発揮できる社会を目指すことこそ人口減少に立ち向かう切り口」などと述べた。

 続いての意見交換では、森林整備、食育、縦割り行政の解消などについて意見や質問があった。林業振興に齋藤知事は「県産の間伐材を県内で消費することが重要。学校建設での県産木材の利用推進、高付加価値に欠かせない技術をもった企業の育成など、活用できる産業をつくらなければならない」と答えた。

 食育については「家族で囲めば愛情、友人たちなら友情、地域でならば絆(きずな)が生まれる。食卓を囲むことから始めたい。また、県内の豊富な食材を生かし、命の大切さを子供たちに学んでもらえるようにしたい」などと考えを示した。

 縦割り行政の解消では「一つの部局で完結する時代ではない。だだちゃ豆を売るにしても農林水産だけでなく産業経済面との横断的な売り込みが必要」と述べた。

齋藤知事(中央)と意見を交わした「夢未来トークin庄内」
齋藤知事(中央)と意見を交わした「夢未来トークin庄内」



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