2007年(平成19年) 9月27日(木)付紙面より
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運転免許を持っていない高校生たちから自動車を運転してもらい、ドライバーの目線を知ることで自転車の安全運転につなげようという講習会が25日、酒田市十里塚の酒田自動車学園(冨樫俊之学園長)で開かれた。生徒たちは同学園指導員とともに自動車を初めて運転、慣れないハンドル操作に戸惑いながらも自転車の危険運転をしないことを誓った。
この講習会は、「秋の交通安全県民運動」のイベントの一つとして飽海地区高校生徒指導連絡協議会(会長・兼子健三郎酒田工業高校長)と酒田署交通課、同学園が企画。急な飛び出しや傘差し、並進など自転車の危険運転がドライバーにどう映るかを知ることで、安全運転を再確認してもらうのが狙い。
同課によると、管内では今年に入って24日現在、高校生が関係した事故が34件発生。前年同期に比べ6件の増で、多くは自転車乗車中に自動車と衝突したケースという。
この日は同署管内の10校から生徒計30人と教職員が参加。はじめに同課の後藤秀春安全係長が自転車事故の実態などを解説、「自転車は車両。事故を起こした場合、免許はないので行政上の責任は問われないが、損害賠償など民事上、重過失致死傷罪など刑事上の責任に問われることもある」と話した上で、「危険はどんな所にも潜んでいる。油断しないで運転を」と述べた。
引き続き高校生たちは同学園指導員とともに自動車に乗り、実際にハンドルをにぎって教習コースを周回。自転車に乗った別の指導員が急に飛び出し運行を妨げると、中には急ブレーキを掛ける場面も。自動車から降りた生徒は「危険な運転はもうしない」など口々に話していた。
高校生が自動車を自ら運転、ドライバーの目線を知った
2007年(平成19年) 9月27日(木)付紙面より
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映画評論家の故淀川長治さんが「世界一の映画館」と評した酒田市の「グリーンハウス」の思い出と酒田のにぎわいを、ジャズの演奏とともに語ろうという「想い出コンサート」が12月4日、同市の希望ホールで開かれる。グリーンハウス同様、喫茶コーナーを設け、当時の味と香りも再現する。チケットはA席(指定)が4000円、B席(自由)が3000円(学生1500円)。10月1日から発売する。
酒田のにぎわいを思い起こし、少しでも元気とプライドを取り戻せないかと、同市中町二丁目で喫茶「ケルン」を営む井山計一さんらが発起人になって今春から準備を進めてきた。
コンサートは午後6時半開演。2部構成で、第1部は「なつかしいグリーンハウス」のタイトルで、キープスイングビッグバンドが、グリーンハウスで上映開始の合図として流れた「ムーンライト・セレナーデ」など映画音楽を演奏する。司会はラジオのパーソナリティーなどを務める荒井幸博さん。
第2部は「賑(にぎ)わいの町 酒田思い出ばなし」と題して、昭和20年代から同50年ごろまでの珍しい話、知られざる話を、井山さんが聞き役を相手に「隠居」のように話す。
続いて、スイング王・ベニーグッドマンの名曲を藤家虹二クインテットが演奏する「プレイズベニーグッドマン」。藤家さんは東京芸大器楽科を首席で入学、卒業した超一流のクラリネット奏者で、グリーンハウスのこけら落としコンサートを行った。
また、鶴岡市出身で元東京ユニオンリーダーの高橋達也さんや、シンガーのラモーナさん、ギタリストの法田勇虫さんがゲスト出演する予定。
希望ホールのロビーに喫茶コーナーを設け、グリーンハウス内にあった「緑館茶房」のコーヒーを、同じ経営者の故佐藤久一さんが始めたレストラン欅が1杯200円で提供する。また、緑館茶房で味わえたシュークリームを、製造していた菓子の小松屋が復活。2個入りを1箱200円で特別販売する。
チケットはA4判16ページの小冊子。当日のプログラムと、市資料館などの秘蔵写真を掲載したアルバムを兼ねており、資料としても価値がある。10月1日から希望ホール、中合清水屋店、八文字屋酒田みずほ店、八文字屋ヱビスヤ店、畠山楽器、喫茶ケルンで発売する。問い合わせは午後5時以降にケルンの井山計一さん=電0234(23)0128=へ。
当日のプログラム、懐かしい酒田のアルバムを兼ねた「想い出コンサート」のチケット