2008年(平成20年) 6月6日(金)付紙面より
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環境省が4日に公表した全国の河川、わき水などから選んだ「平成の名水百選」に、県内から庄内町の立谷沢川が選ばれた。認定書は今月25日、都内で交付される。
環境問題が7月の洞爺湖サミットで主要議題の一つになることなどを受け、水環境保全活動の推進を図るため選定した。旧環境庁時代の1985年に選んだ「名水百選」はそのまま残す。
今回は、地元で住民が主体的に保全活動に取り組んでいる「名水」が対象になった。全国から推薦があった162カ所から、有識者による調査検討委員会が「水質・水量」「保全活動」などを基準に100カ所に絞り込んだ。
立谷沢川は、東北地方建設局の調査で「東北一きれいな川」に選ばれたこともあり、県内屈指の清流として知られる。町と流域自治会などが昨年、「日本一の清流・立谷沢川を創(つく)る実行委員会」(会長、有賀小太郎・大中島自治会長)を立ち上げ、流域で河川保全活動に取り組んでいる。
同町商工観光課立谷沢川流域振興係は「町では2006年に策定した『立谷沢川流域振興基本計画』に基づき、住民と一緒になって環境美化活動を進めてきた。その結果が評価され、喜んでいる。今後も一番の財産である美しい自然を守りながら、この川を産業や観光の振興に役立てていきたい」としている。
「平成の名水百選」に県内から唯一選ばれた庄内町の立谷沢川