2008年(平成20年) 9月7日(日)付紙面より
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酒田市山楯の鳥海山南麓(ろく)山楯団地で、地元の農業者グループが栽培しているソバの花が満開を迎えた=写真。
国の農地開発事業で整備された高台で、旧平田町の農家が1996年にソバの栽培をスタートさせた。管理に手間がかからず、収穫時期が稲刈りの後といった利点に着目、「景観作物」の機能も持たせている。
現在は、地元の4人の生産者でつくる鳥海南麓そば栽培グループ(石川敏行代表)が地域おこしを兼ねて、温泉入浴施設の「アイアイひらた」北側の6・5ヘクタールの農地で栽培。2003年には会員たちが種まき、収穫を行うオーナー制度を創設し、交流事業も展開している。
今年は、8月下旬から花が開き、31日にはオーナーを対象にした「花見」も催された。満開を迎え、高台には美しい「白いじゅうたん」が広がっている。今月中旬まで楽しむことができる。来月5日にはオーナーたちの畑でソバの実の収穫作業が行われる予定。