2008年(平成20年) 6月5日(木)付紙面より
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酒田市の南遊佐小学校(大場光祐校長、児童57人)の6年生9人が3日、同校そばの学校田で、田んぼの生き物調査を始めた。まだ水温が低いためか発見できた生き物は少なく、ヤゴやオタマジャクシが数匹だけ。7月中旬と9月下旬にも調査し、今回のデータと比較する。
多様な生き物がいるところは人にも住みやすい場所であることを学んでもらうとともに、調査結果を有機栽培の基礎資料にしようというもの。市鳥海地区農業振興協議会(池田憲一会長)が同校に協力を呼び掛け、6年生が総合学習の時間を活用して調べることにし
た。
調査内容は、JA全農の「田んぼの生き物調査マニュアル」に基づき、肥料や除草剤の投入量などで変化するpHや電気伝導度、水温など田んぼの生息環境、カエルの数、イトミミズとユスリカの幼虫の数、その他の田んぼの生き物。
子供たちは、市の職員らから調査手法などを聞いた後、5年生が5月16日にもち米「酒田女鶴」の苗を植えた学校田など約15?の田んぼで調査。あぜ道を歩いてカエルがいないか見回ったり、田んぼに器具を刺して握りこぶし大の泥を取り、ネットでこしてからバットに移し、生き物がいないか調べた。
その結果、田植えが終わったばかりで水温もまだ低いためか、カエルやイトミミズ、ユスリカは確認できなかった。舟越望さん(11)は「意外と(生き物が)いなくて残念。でも次が楽しみ」と話していた。
バットに移した田んぼの泥を丹念に調べる南遊佐小の6年生たち
2008年(平成20年) 6月5日(木)付紙面より
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本年度鶴岡産ネットメロンが4日、鶴岡市茨新田のJA鶴岡西郷選果場から初出荷され、ハウス物のアンデスメロン840ケースがトラックに積み込まれ、首都圏へ出発した。
JA鶴岡ネットメロン専門部は214人の生産者で組織。今年の作付面積は前年とほぼ同じの160?となった。今月中旬ごろから連日出荷となり、ハウスものは今月末―7月中旬、露地ものは来月下旬ごろにピークを迎える。今年はアンデス、鶴姫の青肉系と赤肉系など5品種計61万ケースを出荷する予定。
この日は、西郷地区の生産者2人が2L(5個入り)を中心に計840ケースを選果場に持ち込んだ。担当者が糖度やネットのかかり具合などをチェックしたところ、糖度が15度と基準値(14度)を1度上回り、甘味は十分で高品質だった。1ケースの価格は5000円前後と想定している。
また、同選果場で初出荷式が行われ、JA鶴岡の遠藤稔代表理事組合長などの関係者たちが出席し、祈願祭やテープカットを行い出荷を祝った。
JA鶴岡では「4月の好天のおかげでハウス物の生育状態は良好で、例年より3日ほど早く初出荷することができた」と話していた。
選果場にずらりと並んだ鶴岡産アンデスメロン