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2008年(平成20年) 8月8日(金)付紙面より

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今年は豊作 民田ナス収穫最盛期

 鶴岡の夏の味覚を代表する「民田ナス」の収穫が金峰山近くの民田地区で最盛期を迎えている。

 民田ナスは、江戸時代初期に京都から種子が持ち込まれたとされる。小粒の丸いナスで、身が締まっているのが特徴。からし漬けのほか、塩の一夜漬け、たまり漬けなどにして食べる。

 俳聖・松尾芭蕉は、「めづらしや山をいで羽の初茄子」と民田ナスを題材にした句を詠んだ。鶴岡市出身の小説家・故藤沢周平さんの短編小説「ただ一撃」の中にも登場し、「浅塩で漬けた味は格別」という解説が付いている。名作「蝉しぐれ」には主人公がナスを栽培している描写があり、生家の隣村に伝わる民田ナスへの愛着もうかがえる。

 五十嵐一雄さん(42)は、通称・金峰街道添いの約30アールの畑で民田ナスを栽培している。7月3日から、今夏の収穫を開始した。

 暑さとともにナスの成長速度が増し、現在はアルバイトも動員して朝と夕方の2回、収穫作業を行っている。

 五十嵐さんによると、今年は空梅雨で雨量が少なかったことが幸いし、7月は平年の2倍の収量という「豊作」になり、8月に入っても順調に生育している。成長に色づきが追いつかず、「へたの近くが日焼けしていないものもある」と笑う。

 収穫期を1日見逃すと、大きすぎて商品にならないとあって、葉の陰にも目を配りながら、手ごろなサイズのナスをつみ取っていた。収穫されたナスは、市内の漬物メーカーなどに運ばれる。9月末まで作業は続く。

鶴岡の夏の味覚に欠かせない民田ナスの収穫が最盛期を迎えた
鶴岡の夏の味覚に欠かせない民田ナスの収穫が最盛期を迎えた


2008年(平成20年) 8月8日(金)付紙面より

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勇壮、荘重に奉納上演 「杉沢比山」現地公演

 遊佐町杉沢地区に古くから伝わる民俗芸能「杉沢比山(ひやま)」(国指定重要無形民俗文化財)の現地公演が6日、地区の鎮守・熊野神社境内の特設舞台で、勇壮かつ荘重に奉納上演された。

 杉沢比山は、山伏修験者によって伝承された神楽「番楽」の一種。鳥海修験者から村人に受け継がれたらしい。起源は定かでないが、様式などから鎌倉時代まではさかのぼるとみられる。すっきりと洗練された美しい型、水際立った鮮やかな舞で芸術的価値が高いと評価され、1978年に国の重要無形民俗文化財に指定された。

 演目は24番あったが、現在は14番を継承。神を迎える準備の際の公演とされる「仕組」(8月6日)、神を迎えての公演「本舞」(同15日)、神を送るときの公演「神送り」(同20日)の3回を現地公演として同神社に奉納している。

 今年の「仕組」は、西空に三日月がかかり満天の星が輝く下、午後7時すぎから同神社に棟続きの特設舞台(約3・6メートル四方)で上演開始。囃子(はやし)と謡いだけの「かけ謡」を皮切りに、舞台鎮めの「番楽」、少年による五穀豊穣(ほうじょう)の舞「三番叟(さんばそう)」、女装した2人が鳥かぶとをかぶって舞う「みかぐら」、八幡太郎義家の家来・景政の勇戦をたたえた「景政」、赤い装束の舞手が刀をくわえて逆立ちしたり曲芸的な演技を見せる「猩々(しょうじょう)」など10番を次々に披露した。

 このうち三番叟は地元の蕨岡小6年、高橋塔馬君(11)と同5年、今野智栄(ちはる)君(10)がそれぞれ上演。ともに3年目とあって、扇などを使った難しい振りや素早い動きを難なくこなし、詰め掛けた観客から大きな拍手を受けていた。「本舞」「神送り」の番楽も午後7時ごろから行われる。

洗練された舞を披露した「杉沢比山」現地公演。写真は「鳥舞」の一場面
洗練された舞を披露した「杉沢比山」現地公演。写真は「鳥舞」の一場面


2008年(平成20年) 8月8日(金)付紙面より

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体験通じ福祉を理解 鶴岡第三学区で「こころ学び塾」

 鶴岡市第三学区社会福祉協議会(佐藤清会長)主催の「福祉のこころ学び塾」が6―8日の3日間、市勤労者会館などで開かれ、学区内の子供たちが車いす体験などを通して福祉について理解を深めている。

 学区内の障害者や高齢者たちと交流を深め、互いに助け合える“福祉の心”を育んでもらおうと、鶴岡市ボランティアセンターとの共催で今回初めて企画した。

 6日は、朝暘三小の6年生とその保護者合わせて18人が参加。佐藤会長が「私は子供のころ、山で事故に遭い足が不自由になったが現在は苦になっていない。障害者を見たら、かわいそうだと思わないで自分が何かできないか考えて行動してください」とあいさつ。社会福祉法人・恵泉会の櫻井好和理事長や学区内の身体障害者たちで組織する「ばんけの会」の加賀山勇代表の講話を聞いた。

 続く車いす体験では、2人1組に分かれ、車いすの乗り方や介助方法を学んだ後、車いすで市立荘内病院に移動。車いすに乗ったまま院内を回り、自動販売機やエレベーターを利用してみるなど、車いすを使用する人の気持ちを体感していた。

 7日は鶴岡点字サークルの協力で、点字の名刺やカード作り。8日は鶴岡身体障害者連合会の協力で、簡単にできるニュースポーツ「ターゲットボッチャ」を行う。

車いすを体験する児童たち=6日
車いすを体験する児童たち=6日



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