2009年(平成21年) 6月21日(日)付紙面より
ツイート
鶴岡市の加茂水産高校(三浦幸雄校長、生徒152人)の2年生12人を乗せた漁業実習船「鳥海丸」(本間正利船長)が20日、酒田市の酒田港東ふ頭を出港した。生徒たちは23日間にわたり日本海でイカの資源調査などを実習する。
日本海の主要水産資源であるスルメイカの日本海中・北部沖合への来遊状況の把握・分布の解明、海洋観測などを目的に、1992年から毎年、6―7月に行っている恒例の実習。
今年は、海洋環境科マリンスポーツ系2年生12人(うち女子生徒3人)と指導教官、本間船長ら乗組員、水産庁職員ら合わせて35人が、来月12日までの23日間にわたり乗船する。
着岸している酒田港東ふ頭で行われた出港式には、乗船者とともに、同校生徒、実習生の保護者、教職員らが参加。三浦校長が「これまで1年をかけて学んできたことを生かす時。来月にはひと回りも、ふた回りも大きくなって帰ってきて」とあいさつ、生徒会長の遠田優平君(3年)が「この航海は、高校生活の中でも大きな思い出になるだろう。元気な姿で帰ってくることを願う」と激励した。
実習生が「規律を守ります」「イカをたくさん釣ってきます」などと抱負を述べた後、五色の紙テープが舞う中、同船は新潟市の新潟港を目指し出港した。
同港で水産庁職員を乗せ、22日から本格的な調査に入る予定。
生徒や教職員らに見送られて実習船が出港