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2009年(平成21年) 7月22日(水)付紙面より

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数珠を回して「百万遍」体験 鶴岡

 鶴岡市千石町の藤原安産地蔵尊で19日、地元の藤李(とうり)町内会(五十嵐林一会長)の3世代交流事業が行われ、子供やお年寄りたちが「百万遍(べん)」を体験した。

 同地蔵尊保存会(小林恒雄会長)によると、現在は千石町の一部となる同地蔵尊周辺は通称・藤原と呼ばれ、戦前まで主に女の人の間で百万遍が伝わってきたという。ほかの地域の百万遍が死者の霊を送る意味合いが強いのに対し、同地区では身体堅固などを祈願するのが特徴。近年、百万遍で使ってきた大きな木の数珠が見つかったことから、次代に継承していこうと町内会行事などで実施している。

 この日は地元の園児や小学生十数人が保護者と訪れ、お年寄り10人ほども参加した。参加者は木の数珠を囲んで直径2メートルほどの車座になり、かみしも姿の五十嵐町内会長の「南無阿弥陀仏」の掛け声に合わせながら、木の数珠を触りながら反時計回りに回した。

 いくつかある大きい数珠は御利益があるとされ、大きい数珠が手元に回ってくると、両手で持ち上げて祈るように願い事。子供たちはお年寄りの姿をまねしながら昔の行事を楽しんでいた。

 引き続き保存会の小林会長が講話。84歳となる小林会長は少年時代に同地蔵尊の境内でわっか回しやこま回しなどで遊んだことを紹介、「地蔵尊は子供の生活の場だった。日曜には朝ご飯を食べる前に集まって境内を掃いたりした。地蔵尊の掃除は子供たちの仕事だった」などと話した。

 その後、昼食会やゲームなどを楽しんだ。

「南無阿弥陀仏」の掛け声で木製の数珠を回す子供たち
「南無阿弥陀仏」の掛け声で木製の数珠を回す子供たち



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