2009年(平成21年) 10月3日(土)付紙面より
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海外の社会福祉活動を行っている青年リーダーと交流する青年社会活動コアリーダー育成プログラム(内閣府主催)で、鶴岡市若葉町のNPO法人花の会の「手づくりクッキー おからや」の生活支援員、今泉香奈子さん(32)=同市上畑町=が海外派遣団員に選ばれた。今月11日から10日間、フィンランドへ派遣され、障害者福祉の施策や現状などについて学んでくる。
同プログラムは、「共生社会」を築くため、高齢者、障害者、青少年関連の社会活動の経験がある青年を海外へ派遣し、他国の青年リーダーと交流する場を提供、国内の社会福祉活動における青年コアリーダーの育成と能力向上、相互のネットワーク形成を図ることを目的に2002年から毎年、内閣府が全国に公募し、実施している。
今泉さんは高福祉・高負担のフィンランドの福祉の現状に興味があり、新聞記事で同プログラムのことを知り、応募したという。全国の他の8人とともに、本県からはただ1人派遣される。
派遣先では首都ヘルシンキにある社会保険庁や重複障害の支援団体トレスホール協会などを訪問するほか、人権擁護施設や地元の大学などを視察し、現地の社会福祉の現況などを学んでくる。
今泉さんは「フィンランドの障害者は自分の人生をエンジョイできていると聞いたことがあり、現地ではどのようにサポートを行っているのかを学びたい。帰国後は学んだことを身近なところから広めていければ」と意気込みを語った。
内閣府の育成プログラムでフィンランドへ派遣される今泉さん