2009年(平成21年) 10月10日(土)付け紙面より
国土交通省酒田河川国道事務所(俵屋祐吉所長)は、最上川の河川敷などで伐採した樹木を無償で提供する。申し込みを受け付けている。
同事務所では従来、河川工事などで発生した伐採木は廃棄物として処理していたが、コスト縮減や資源の有効利用などを図ろうと、近年は地域住民に無償提供している。
今回の伐採木はクルミや柳で、直径5―30センチ程度の幹や枝。長さ1メートルほどに切りそろえ、最上川左岸の河口から約10キロ地点の酒田市丸沼地内に集積してある。全体の数量は軽トラックで約45台分という。樹種は混在している。
提供を受けられるのは、まきなどとして個人で利用する人が対象で、転売など営利目的に使用しないことが条件。提供は1人当たり軽トラック1台分まで。持ち帰り時間は平日の午前9時から午後4時まで。在庫がなくなり次第、終了する。
提供希望者はあらかじめ、同事務所酒田出張所(酒田市山居町二丁目12―14)で、提供依頼書に氏名、住所、電話番号、使用目的を記入し申し込む。問い合わせは同出張所=電0234(22)3604=へ。
無償提供される伐採木=酒田市丸沼
2009年(平成21年) 10月10日(土)付け紙面より
多くの県内農業関係者が期待する県産水稲の新品種「つや姫」の初出荷式が9日、酒田市の全農県本部庄内連合倉庫(山居倉庫)で行われ、14トンが県内外に向けて出荷された。県内では10日から、県外は11日に東京・銀座の「おいしい山形プラザ」でお披露目イベントを開催し同日から、先行販売される。
「つや姫」は、鶴岡市藤島の県農業総合研究センター水田試験場で1998年に開発がスタートした。試験栽培で「コシヒカリ」や「はえぬき」を上回る食味を持ち、倒れにくく葉いもち病にも強いなど生産者が栽培しやすい特長を有することが分かった。県産米を代表する新たな品種として大きな期待をかける関係者が多い。
県では2010年の本格デビューを決定。「品質・食味・安全の三位一体の栽培法を重視した高級感のあるおいしい米」として生産・流通させるため、「水田経営面積3ヘクタール以上または市町村平均の2倍以上」「有機栽培」「特別栽培」などの要件を満たす生産者だけに栽培を認めた。
先行販売される本年産「つや姫」は8日現在、県全体で約62トンの検査が終わり、全量が1等米に格付けされている。初出荷されたのはこのうち、庄内みどり、庄内たがわ、鶴岡市など県内6農協管内で生産された玄米9トン、精米5トン。最終的には県内外ともに150トン、計300トンの販売を見込んでいる。
初出荷式には農業関係者約80人が出席。出羽三山神社の山伏2人が吹き鳴らすほら貝の音とともに神事を行い、日本を代表する「ブランド米」への成長、農作業や運搬の際などの安全を祈った。
式典終了後、全農県本部運営委員会の今田正夫会長が「ようやく出荷できる。関係者にお礼申し上げたい。本年は『つや姫』のデビュー年でもあり、(はえぬきなど他の)県産米の連続『特A』獲得が達成されれば生産者の力が出て、県農業の発展にも寄与する。協力を」と主催者あいさつ。
続いて、「つや姫」が積み込まれたトラック3台の運転手に花束を贈り、今田会長や斎藤亮一県庄内総合支庁長ら13人がテープカット。出発するトラックを拍手で見送り、初出荷を祝った。
「つや姫」は庄内では10日から、Aコープ全店と生協、主要スーパー、米穀店などで販売される。
神事で日本を代表するブランド米への成長を祈った本年産「つや姫」の初出荷式