2009年(平成21年) 10月2日(金)付紙面より
ツイート
日本一の白鳥飛来地となっている酒田市の最上川スワンパークで1日午前、冬の使者・白鳥の第一陣13羽が確認された=写真。第一陣飛来は昨年より8日早い。
同市白鳥を愛する会の池田昭三会長が同日午前11時半ごろ、最上川中央部の中州付近にたたずんでいる白鳥を見つけた。スワンパークでは昨シーズン、9500羽の白鳥が越冬し13年連続で飛来数日本一となった。
鳥インフルエンザ問題がクローズアップされる中、昨シーズンから野鳥への餌付けの全面自粛措置が取られている。池田会長は「昨シーズンは餌付けを自粛したので、今シーズン来てくれるか心配だった。来てくれてほっとした」と話している。白鳥の飛来は12月中旬まで続く。
2009年(平成21年) 10月2日(金)付紙面より
ツイート
県産オリジナル水稲新品種「つや姫」の刈り取りが30日、鶴岡市丸岡の鈴木仁さん(39)方のほ場で行われた。今月10日から先行販売される分では県内でもっとも早い作業で、豊かに実った黄金色の稲穂が次々とコンバインで刈り取られた。
県農業生産技術試験場庄内支場(鶴岡市藤島)が開発したつや姫(系統名・山形97号)は今年の先行販売用として、県内各農協などの推薦に基づき有機・特別栽培米に限定して県が選定した101の個人・団体が合わせて約60ヘクタールに作付けした。
このうち庄内地域では36個人、3団体合わせて約24?で栽培、作付面積は全体の4割近くを占めた。収量は県全体で約300トンと見込まれており、来年の本格デビューを前に10月10日に県内で、翌11日には仙台市など県外で先行販売される。
この日は午後1時から、鈴木さんがコンバインを運転し、約60アールのほ場でつや姫を刈り取った。鈴木さんによると、7月から8月の天候不順で生育が懸念されたが登熟期に好天に恵まれたため、順調に育ったという。作業を見守ったJA庄内たがわの職員は「病気に強く、風で倒れにくいのが特長。コメは白く大粒で、炊くとしっかりしたうま味がある。先行販売でどんな評価が得られるのか楽しみ」と話していた。
鈴木さんが刈り取ったつや姫は、乾燥調製作業を経て3日にJA庄内たがわ櫛引支所黒川倉庫で等級などの検査を受け、10日から県内の各大手スーパーなどで一斉に販売される予定。
豊かに穂を実らせた「つや姫」の刈り取りが行われた=30日、鶴岡市丸岡