2009年(平成21年) 10月20日(火)付紙面より
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遊佐町の第14回「鮭のつかみどり大会」が18日、同町小原田の月光川河川公園内を流れる水路で行われた。時折、強い雨が降る中で子供たちが月光川と日本海の恵み・サケと格闘。ずぶぬれになりながら生け捕りした。
牛渡川や滝淵川など同町北部を流れる月光川の支流には、県内で最も多くサケが遡上(そじょう)する。明治時代にはふ化事業がスタート。現在も行われている。つかみどり大会は、NPO法人遊佐鳥海観光協会が開催している。参加料はサケ1本をもらえる「つかみどり券」と鮭汁、おにぎり、お楽しみ抽選券などのセットで1200円。
遊佐中学校近くの水路を一部仕切り、そこに箕輪、升川、高瀬川の3鮭採捕場で捕獲したサケ計200匹を、午前と午後に各2回、50匹ずつ放流。そのたびに家族連れらが水路に入り、婚姻色に体を染めたサケのつかみどりにチャレンジした。
悪戦苦闘の末、自分の身長の半分ほどもあるサケを捕まえた吹浦保育園年長組の佐藤明空(あすく)君(6)は「川の水が冷たかった。捕れてよかった。サケは重かった」と笑顔で話していた。
苦労の末に捕まえた大きなサケを抱き得意満面