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2009年(平成21年) 10月23日(金)付紙面より

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明るい市政を 富塚鶴岡市長 退任あいさつで“訓示”

 5期18年間にわたり合併を挟んだ新旧の鶴岡市のかじ取り役を担った富塚陽一市長(78)が任期満了の22日、退任した。この日、市職員への退任あいさつで富塚氏は「これから新しい市政が始まる。能力をフルに発揮して新しい市長を助けていただき、明るい市政が展開されるよう心から期待する」と述べ、富塚市政を支えた職員に感謝の言葉を伝えた。

 富塚氏は県の企画調整部長、生活福祉部長、総務部長などを歴任し、1991年の旧鶴岡市の市長選で初当選。6市町村の合併に伴う2005年10月の市長選で無投票当選を果たし、新鶴岡市の初代市長に就任。今年6月定例市議会で今期限りの勇退を表明した。

 市職員への退任のあいさつは、市青年センターで行われ、役付け職員を中心に約400人が出席した。富塚氏はあいさつの冒頭、「18年間、市長を務めさせていただいた。特に、この4年間は合併した新市の市長を務めさせていただいたが、市政の運営が大方穏やかに経過することができ心から感謝を申し上げる」と述べた。 その上で、地域の農林水産業について「歴史的に地域の精神的な支えとなってきた。自然と対話し、自然の声を聞きながら新しいものを発見してきた知的活動の歴史と伝統を壊さないように努めてきた」とし、市民の健康増進、元気な子供を育成するための施設整備などを含め18年間の市政運営に込めた思いを振り返った。

 また、市町村合併について「もともとは言葉も文化も同じ地域で、行政が勝手に境界線を引いてきただけ。その意味では元に戻っただけ」と述べ、「(財政面などの市政運営は)これから厳しくなると思うが、しっかりと対応すれば大丈夫」と職員に奮起を促した。

 最後に「行政は主観でなく、客観的なデータを生かして進めなければならない。職員は評論家でも学者でもない。しっかりと調査した上で客観的な事実を把握して行政を進め、ぜひ、先人たちが築いたこの素晴らしい地域を守ってください」と呼び掛けた。

 終始さわやかな表情であいさつした後、職員から贈られた花束を掲げて謝意を表し、拍手の見送りの中、会場を後にした。

退任の花束を手に職員に謝意を表した富塚氏=22日、鶴岡市青年センター
退任の花束を手に職員に謝意を表した富塚氏=22日、鶴岡市青年センター



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