2009年(平成21年) 10月23日(金)付紙面より
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庄内柿の一種「孝子丸(こうしまる)」の収穫が、鶴岡市羽黒町松ケ岡の匹田二三さん方の農園で行われている。
孝子丸は1983年に匹田さんの夫の故・孝士さんが在来種・平核無(ひらたねなし)の枝変わりとして発見。接ぎ木で殖やし、91年に品種登録を受けた。在来種に比べ粒が大きく丸みがあり、上品な甘さが特徴。現在は孝士さんの遺志を引き継いだ二三さんが1ヘクタールの畑で約200本を栽培している。
今年は16日から収穫が始まった。二三さんによると、今年は春先の芽吹きの時期に霜に見舞われたことから、「全体に実がつかない」という不作。「実がつく木とつかない木の差が著しい。でも実ったものは大きさも申し分なく、甘みも十分」と二三さん。青空が広がった22日は、ネットに覆われた木の下で、二三さんが大きく実ったものを1つ1つ丁寧に収穫していた。
今年は収量は見込めず、販売は託送が中心となる見込み。申し込みは25日ごろまで受け付け、発送は今月下旬から順次。問い合わせは孝子丸農園=電・ファクス0235(62)2707=へ。
大きく実った孝子丸を前に、「もっとたくさんつけば良かったんだけれど…」と二三さん