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2009年(平成21年) 12月11日(金)付け紙面より

その名も「北前料理」 郷土を感じる名物目指し創作

 酒田ならではの名物料理を創出しようと今夏に結成された「プロジェクト北前を考える会」(代表・菊田建司・さくら亭支配人)による料理試食会が9日、酒田市のさくら亭(本間公輝社長)で開かれ、参加者が酒田の郷土料理に舌鼓を打った。

 酒田の料理は、江戸時代に北前船西回り航路により上方の影響を受け大きく変化したとされ、庄内地域の新鮮な食材と上方の食文化が融合。時代を超え、現在でも各家庭で郷土料理として食されているものも多いという。

 米アカデミー賞外国語映画賞を受けた映画「おくりびと」の影響などで、酒田を訪れる観光客は増加傾向にあるが、「酒田は通過点に過ぎず観光地を見て回るだけ。これに『食べる』という行為を加え、観光をより楽しんでもらいたい」(本間社長)と今年8月、「―考える会」が設立された。会員は日本料理の調理師や観光関係者ら約30人。

 「北前料理」と名付けられた今回の料理は、▽そうめんのあんかけ▽ごま豆腐▽タイのおぼろ蒸し▽ハタハタとカブの田楽焼き▽弁慶めし・北前ずし▽カニ汁▽米のみぞれ(シャーベット)―の7品。本間社長をはじめ市内の和食調理師で組織する県調理師調桜会(五十嵐寛吉会長)の会員がアレンジ・調理した。

 本間社長によると、酒田の郷土料理はくずとみそを多用しているのが特徴。「料理に関する昔の文献を見ると、あんかけ料理が多く目に付く。具材のくず、砂糖、ショウガはすべて北前航路で運ばれてきた貴重なもの。普段は食べることができず、祭りなどの際に振る舞ったと思われる。みそを造る技術も上方から来たのでは」(本間社長)という。

 試食会には、「考える会」のメンバーを中心に約30人が参加。本間社長がそれぞれの料理について説明した後、参加者が試食。「地元の歴史を感じる料理。新しい創作を付け加え発展させていけば名物になり得ると思う」「うれしくなるような料理。試食会を多く開催し広めていこう」「夜の酒田ににぎわいを出す意味でもこの料理に期待したい」「料理にイベントを絡めて発信していけたら。『これが酒田だ』というようなコアなメニューを創出してほしい」などと感想を述べた。

 五十嵐会長は「春先から名物料理に関する話は出ていたが、これはというようなものがなく調桜会としても頭を悩ましていた。これらの料理にアレンジを加え各店で出せるようになれば」と話していた。

「北前料理」と名付けられた酒田の郷土料理
「北前料理」と名付けられた酒田の郷土料理

「北前料理」と名付けられた酒田の郷土料理
「北前料理」と名付けられた酒田の郷土料理


2009年(平成21年) 12月11日(金)付け紙面より

ハタハタ来る 酒田北港 釣り人でにぎわう

 ハタハタの群れの今シーズン第一陣が9日、酒田市の酒田北港にやってきた。昨年よりおよそ20日も早い接岸。10日午前は大勢の釣り人が繰り出し、絶好のポイントではさおを出す間もないほどのにぎわい。釣果も好調で、午前中だけでクーラーボックスをいっぱいにする人もいた。

 ハタハタが酒田北港に接岸するようになったのは2002年から。同市の釣具店・フィッシングトミヤマによると、今年は9日早朝から同港の通称・水路付近で釣れ始め、同日午前10時ごろから情報を聞きつけた人たちで混雑してきたという。

 10日午前は南北に約2キロ延びる水路、その北端から東に延びる岸壁約500メートルの区間に大勢の釣り人が訪れ、釣り糸を垂れた。今シーズンから採捕方法としてたも網の使用が禁止されたことから、多くの人は返しのないいかり状の針が5、6本付いているものを海中で上下させる「引っ掛け釣り」で群れを追っている。午前6時に来たという男性は「雄雌の比率は半々ほどで、型もまあまあ。釣果は良い。これだけ釣れると楽しい」と、3時間ほどでクーラーボックスを満杯にしていた。

 フィッシングトミヤマでは「沖合の船釣りが豊漁な上、秋田県内でも今月5日ごろから接岸し始めたという情報が入っていた。酒田でも間もなくだろうと思っていた。秋田は現在、一服状態。今後、第二陣、第三陣が入ってくるかどうかは今のところ不明」と話している。

 ハタハタの酒田北港接岸を受け、県庄内総合支庁水産課と山形海区漁業調整委員会は巡回指導を強化。たも網や、ハタハタをおびき寄せる「杉の葉」などを使用していないか随時、監視している。

ハタハタ釣りを楽しむ人たちでにぎわった=10日午前
ハタハタ釣りを楽しむ人たちでにぎわった=10日午前



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