2009年(平成21年) 2月21日(土)付紙面より
ツイート
酒田市内の幼稚園児が製作したひな人形を一堂に集めた展示会「わらべのひな祭り」が20日、同市の出羽遊心館で始まった。3月1日までの期間中、愛らしい人形の数々が館内を華麗に彩る。
この展示会は、同市教育委員会生涯学習課の主催。園児たちから造形の楽しさを知ってもらうとともに、出羽遊心館の利用拡大を図ろうと、毎年この時期、市内の幼稚園、保育園を対象に交互に開催している。
今年は幼稚園児が対象で、市内の7園の年長児が製作したひな人形計334点を展示。サクラの花びらをかたどった桃色の紙におひなさまとお内裏さまを張り付けた掛けびな、ペットボトルなどの空き容器を活用した置きびな、「日本三大つるし飾り」の1つとされる酒田の傘福のように緋(ひ)色の傘の下におひなさまとお内裏さまをつるしたものなど、園児たちの個性豊かな作品が来館者の目を楽しませている。
同課では「季節感あふれる展示会。大勢の人に見てもらえたら」と話していた。入場無料。
酒田市の園児が製作したひな人形を集めた展示会
2009年(平成21年) 2月21日(土)付紙面より
ツイート
一般求職者や新規学校卒業予定者を対象にした就職面接会「ワークチャンス2009鶴岡」が19日、鶴岡市のマリカ市民ホールで開かれた。求人の参加企業は昨年より8社多い35社となったが、求人数は19人減の163人。一方、訪れた求職者は 45人増の182人となり、厳しい雇用環境が浮き彫りになった。
鶴岡公共職業安定所が鶴岡地区雇用対策協議会、県、鶴岡市、三川町の協力で開いた。同職安管内の昨年12月の有効求人倍率は0・68倍と、前月比で0・09ポイント、前年同月比で0・17ポイント下回る中、一人でも多くの求職者に就職を決めてもらう狙い。
求人側は、同職安管内の医療・福祉、金融・保険・不動産業各8社、サービス業5社など計35社。受注減少で「派遣切り」を行うなど厳しい状況が続いている製造業は、昨年の7社(求人数47人)から3社(同6人)と、特に落ち込みが目立った。
面接会には午後1時の開始時点で100人を超える求職者が訪れた。希望する企業のテーブルを回り、人事担当者から採用内容の説明を受けるとともに、自己アピールしていた。
勤めている電気工事の会社が間もなく廃業するという酒田市の男性(57)は「同じ関係の仕事がないか探しているが、見当たらない。年齢が年齢だし、えり好みはしていられない」、昨年末まで運送会社で働いていた鶴岡市の男性(45)は「以前やっていた販売や営業の経験を生かした仕事を見つけたい。製造業に比べれば求人があり、何とか就職を決めたい」と話していた。
同職安では「パート求人が多いものの販売やサービスなど人手が不足の業種・職種もある。製造業でも食品関係など業況が安定している企業もあり、さらに求人を掘り起こしていく」と話した。
厳しい雇用情勢を反映し昨年を上回る求職者が訪れた就職面接会