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2009年(平成21年) 7月15日(水)付紙面より

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BGMに乗り館長解説 加茂水族館 下村さんとの交流パネル展

 鶴岡市立加茂水族館(村上龍男館長)に、昨年ノーベル化学賞を受賞した下村脩博士(米国マサチューセッツ州在住)と同館の交流の経緯を紹介するパネルコーナーが設置され、10日から公開されている。

 パネルコーナーは、先月12日に下村博士からオワンクラゲを題材にしたピアノ楽曲のCDが送られてきたことがきっかけで設置した。米国の音楽学校で作曲などを学ぶ下川和己さんが自ら作曲したピアノ曲「Dance of the Aequorea」(オワンクラゲのダンス)を昨年10月、下村博士へ献曲。曲を聞いた下村博士が「水族館のBGMに使えるのでは」と、村上館長へ送ったものという。

 村上館長は下川さんに曲の使用許可を取った後、「ただ楽曲を流すのはもったいない」と、下村博士に関するパネルコーナーの新設を決めた。パネルは、ノーベル賞受賞の祝電を打った村上館長の元へ下村博士が電話をし、同館のオワンクラゲが光るようにアドバイスを送ったことや、今回の楽曲が送られてきた経緯が解説されている。

 この日の午後零時半、新設のパネルコーナーがお披露目され、初めて「オワンクラゲのダンス」が流された。水中で光るオワンクラゲをイメージした曲とあって、ゆったりとした曲想。見学中の小学生が足を止め、村上館長から楽曲や下村博士の説明を聞いた。曲は同コーナーで常時流すことにしている。

「オワンクラゲのダンス」を聞きながら、子供たちにパネルを説明する村上館長
「オワンクラゲのダンス」を聞きながら、子供たちにパネルを説明する村上館長


2009年(平成21年) 7月15日(水)付紙面より

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私たちにできることは 公益大教養講座 目加田さんと佐高さん対談

 東北公益文科大地域共創センター(所長・伊藤眞知子副学長)主催の「公益教養プログラムFORUM21」が13日、酒田市の同大公益ホールで開かれ、中央大総合政策学部教授で地雷廃絶日本キャンペーン運営委員の目加田説子さんと、評論家で公益大客員教授の佐高信さんが、「地球規模の問題―私たちにできること」をテーマに対談した。

 だれでも参加できる課外の教養講座として、学内外の講師を招き幅広いテーマで開催している。

 この日はまず、目加田さんが講演。車いす生活を送る奈良県の女子生徒の中学校入学許可をめぐり裁判になっている問題を例に挙げ、「このようなローカルの問題から、日本の障害者に対する取り組みが、世界の中でも遅れていると気付くことがある」と指摘した。 

 また、多くが不発弾として残って地雷化し、わずかなショックで爆発して無差別、広範囲に被害を及ぼすクラスター爆弾について解説。2003年に世界80カ国、約300のNGO(非政府組織)の連合体が組織され、クラスター爆弾の包括的禁止を求めて活動、08年中に同爆弾の使用や製造、移動、備蓄の禁止条約実現を目指す「オスロ宣言」が採択されたことを紹介し、「一人一人の決意によるもの。大事なのは私たちが無力だと思わず、変えたいという意思を示すこと」と呼び掛けた。

 続く対談で佐高さんが「日本は他国からどう見られているか」と質問。目加田さんは「かつては『アジアのスイス』と言われた。近年は自衛隊の海外派遣などで見方が変わり、日本の意思とは別にアメリカに加担していると見られている」と分析し、核戦略についても「唯一の被爆国と言い国連では核軍縮の決議を求めながら、アメリカには『核の傘』の継続を要請する。矛盾してはいないか」と疑問を投げかけた。

 佐高さんが「日本は引っ張る人が現れない。逆に田母神(俊雄元航空幕僚長)みたいな人が出てくる。その先輩幕僚は、『軍隊が守るのは国の本体。国民の命や財産ではない』と、はっきり言っている」と指摘。目加田さんは、オバマ米大統領の登場を例に挙げ、「そういう人を選ぶことによって、国の政策は変えられると信じたい」と述べた。

佐高さん(左)と目加田さんが対談した公益教養プログラム
佐高さん(左)と目加田さんが対談した公益教養プログラム



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