2009年(平成21年) 7月16日(木)付紙面より
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鶴岡市立加茂水族館の職員による出張クラゲ学習会が14日、同市渡前小学校(遠藤知子校長、児童117人)で行われ、1、2年生たちが本物のクラゲを間近に見るなどして理解を深めた。
同水族館と県、鶴岡市で構成する海洋科学・学習促進事業実行委員会(事務局・鶴岡市企画部地域振興課)が初めて企画。幼・保育園や小学校に希望を募ったところ、12カ所の応募があり、初年度として6カ所で行うことにした。
皮切りとなったこの日は、同水族館の奥泉和也副館長が同校を訪れ、児童38人に指導。パワーポイントを使いクラゲの生態や発生の仕組みを分かりやすく説明した後、昇降口に移動し、水族館と同じ状態で飼育できるという移動用水槽に入ったオワンクラゲを観察した。
子供たちは「口を開いた」「きれい」などと言いながら間近でクラゲを目にし、思い思いにスケッチをしていた。
この学習会は10月までに残る5カ所でも行われる予定。
オワンクラゲを観察する児童たち
2009年(平成21年) 7月16日(木)付紙面より
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鶴岡市昭和町の八坂神社(斎藤和夫宮司)で15日、例大祭「胡瓜まつり」が行われ、参拝客が神前にキュウリを供え、無病息災を祈った=写真。
八坂神社は以前、社号を「牛頭(ごず)天皇」としており、地元では今でも「お天皇はん」と呼んでいる。祭主は「建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)」と「奇稲田姫神(くしいなだひめのかみ)」の二神で、疫病退散、無病息災の神。
例大祭では、キュウリ2本を持参して参拝後、ほかの人が供えたキュウリの中から1本を「御護符(おごふ)」として持ち帰り、ナマスなどにして食べると疫病から逃れることができると伝えられている。
この日は天候にも恵まれ、午前中から地元住民らがキュウリを携えて参拝。参拝に訪れた近くの長谷川梅恵さん(96)は「胡瓜まつりには70年以上毎年、欠かさず来ている。健康でいられるように祈願した」と話していた。