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荘内日報ニュース


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2010年(平成22年) 1月23日(土)付紙面より

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鶴岡・大山上池と下池 自然を紹介 動植物と散策コース 写真ふんだんにガイドマップ作製

 鶴岡市は、水鳥の生息地として国際的に重要な湿地を保護するラムサール条約に登録されている大山上池・下池と、周辺の高館山、都沢湿地の自然を紹介したガイドマップを作製した。現地で観察できる動植物の写真や散策コースを載せており、市地域振興課は「自然学習や野鳥観察に便利な内容」と話している。

 上池・下池と周辺一帯の貴重な自然に目を向けてもらおうと、地元の自然保護団体メンバーから提供を受けた写真を活用して作った。マガンやオオヒシクイ、コハクチョウ、オオタカなどの鳥類、コウホネやミズアオイなどの植物、ギフチョウやアオイトトンボなどの昆虫、ゲンゴロウブナやウキゴリなどの魚類の写真を掲載。併せて上池・下池と高館山を結ぶ散策コースを紹介している。

 このほか、ラムサール条約の解説、都沢で計画されている庄内自然博物園(仮称)構想の概要、地域住民らで組織する湿地保全サポーター「かえるの会」の活動状況も紹介し、自然観察や活動をする上での注意事項を載せた。

 ガイドマップは折りたたみ式のA5判で、広げるとA2判サイズになる。高館山山自然休養林保護管理協議会とともに、県のみどり環境交付金を活用し5000部作製した。市役所や大山コミュニティセンター、出羽商工会大山支所などで無料で配布している。問い合わせは市地域振興課=電0235(25)2111、内線322=へ。

上池・下池と高館山の一帯の自然を紹介したガイドマップ
上池・下池と高館山の一帯の自然を紹介したガイドマップ


2010年(平成22年) 1月23日(土)付紙面より

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本丸御角櫓を再建 市民プロジェクト始動へ 鶴ケ岡城

 城下町・鶴岡のシンボルとして鶴岡市の鶴岡公園に、旧庄内藩の「鶴ケ岡城」にあった本丸御角櫓(おすみやぐら)を再建しようという市民プロジェクトが動き出すことになった。22日に鶴岡産業会館で開かれた鶴岡商工会議所(早坂剛会頭)の定例常議員会で、再建プロジェクトを提唱する鶴岡観光協会会長の石原純一荘内神社宮司が趣旨を説明し、同会議所がプロジェクト推進の事務局を担い支援していくことを了承した。“石原私案”では、市民募金などの市民運動で再建に必要な1億円程度の資金を賄い、2013年春ごろの完成を目指したいとしている。

 鶴ケ岡城は、今から400年ほど前に戦国武将の最上義光が「大宝寺城」として修築し、酒井家が庄内入部後に本丸、二の丸、三の丸と拡張整備した。天守閣を持たない城郭だが、天守閣を思わせる2層の御角櫓が本丸と二の丸に建てられた。明治期に解体され、屋根瓦は松ケ岡の蚕室の建築に活用された。櫓は城郭に防御用、物見用として設けられた建物。

 再建構想は、観光客や市民から「ここが城下町だというシンボルがない」との声を聞いていた石原さんが以前から温めていたもの。本丸御角櫓は木造2階建て、瓦ぶき、石積みの構造で、高さ約15メートル。市が25年ほど前に進めた「御角櫓等復元調査事業」の設計図を元にした試算では、再建費用は約8000万円。関連した板塀や内堀に築く石積みの再建を合わせた費用は計約1億2000万円が見込まれるという。

 構想では、今年秋ごろまでに再建市民プロジェクト委員会、民間と市による再建整備検討委員会(いずれも仮称)を立ち上げ、年内に募金を始める。募金は地元出身者にも呼び掛けるなどして広く募り、屋根瓦に寄付者の名前を入れるなどする方法も検討したいとしている。

 鶴岡商議所常議員会で石原さんは「城下町・鶴岡のシンボルの再建を市民みんなで考え、ぜひ実現させたい」と提案し、商工会議所側としてプロジェクトに協力することが了承された。会議後、早坂会頭は「10年度の事業計画に盛り込み、石原さんの私案をベースに御角櫓の再建プロジェクトを進めたい。市や町内会、各種団体とともに市民運動として実現していきたい」と話した。

鶴岡商議所常議員会で、鶴ケ岡城再建市民プロジェクト案を説明する石原鶴岡観光協会長(右)
鶴岡商議所常議員会で、鶴ケ岡城再建市民プロジェクト案を説明する石原鶴岡観光協会長(右)



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