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荘内日報ニュース


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2010年(平成22年) 03月14日(日)付け紙面より

柿の機能性を発掘 血圧降下や血流改善も 産学官が研究成果を発表

 「鶴岡庄内エリア」として本年度に文部科学省の採択を受けた都市エリア産学官連携促進事業の研究成果発表会が12日、鶴岡市の庄内産業振興センターで開かれた。事業に参画する慶應義塾大先端生命科学研究所や山形大農学部などの研究機関、民間企業の担当者らが取り組みを進めた1年間の研究成果を発表した。

 連携促進事業は、大学などの「知恵」を活用して新技術を生み出し、新規事業の創出や研究開発型の地域産業の育成などを図るもの。本年度の採択は全国6地域で、「鶴岡庄内エリア」は東日本で唯一選ばれ、庄内地域産業振興センター(理事長・榎本政規鶴岡市長)が事業の実施主体となっている。事業期間は2011年度までの3年間。

 鶴岡庄内エリアでは「機能評価システムの構築と地域農産物を活用した高機能食産業クラスターの形成」をテーマに、地域内の先端・高度なバイオ技術を生かし、地域農産物の機能性成分の有効性を検証・評価する手法を確立して新たな食品加工技術や機能性食品の開発につなげる。

 報告会には研究事業に参画する機関・団体、企業の担当者ら約40人が参加した。庄内柿の機能成分探索を進めた慶大先端研の及川彰特別研究講師は「柿には既知のものとは別の新規の活性成分があることを確認できた。今後は、そうした成分の同定が必要で、得られた結果を産業化にどう活用するか、地域農産物の高付加価値化を図るかが課題だ」、青柿と熟柿の成分を比較した山大農学部の五十嵐喜治教授は「柿には高血圧降下作用があるが、熟柿より青柿の方が効果が高い」など研究内容を報告した。

 また、鶴岡市長沼地域で栽培された「伝九郎柿」などの地域在来柿の成分を調べた県庄内総合支庁産地研究室の荒澤直樹主任研究専門員は、アミノ酸の一種で血流改善などの作用があるシトルリンについて「伝九郎柿などの果実は庄内の主力品種の平核無(ひらたねなし)と比べ、シトルリンが2―3倍多く、機能性成分は品種による含有量の違いが大きい」と報告。食品開発を担当したJA山形農工連(酒田市)は健康志向のアイスとして「柿酢ジェラート」などを試作していることを説明した。

 連携促進事業2年目となる10年度も各研究機関や企業などが、それぞれの担当分野で研究、開発を進める。

地域農産物をテーマに取り組んだ1年間の研究、開発の成果が発表された
地域農産物をテーマに取り組んだ1年間の研究、開発の成果が発表された



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