2010年(平成22年) 5月8日(土)付紙面より
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鶴岡市は6日、先月29日に鶴岡公園内に開館した市立藤沢周平記念館のゴールデンウイーク期間中(29日―5月5日)の7日間の入館者数が、計9165人に上ったと発表した。榎本政規市長は同日の定例記者会見で、「連日予想以上の入館者だった」と述べ、好調な滑り出しを強調。さらに、周辺にある施設の入り込み客数も例年に比べ大幅に伸び、「記念館開館効果」が表れた形となった。
同市によると、期間中の1日平均入館者数は1309人となった。榎本市長は「大型連休の期間中は1日平均700人程度の入館者と見込んでいたが、予想以上の入りだった。記念館への期待の表れと言えるのでは」としている。最多は3日の1994人、最少は30日の701人だった。1500人を超える入館者があった2―4日の3日間は混雑したため、5―15分の一時入場制限を実施した。
同記念館が1日当たり100人を対象に行った聞き取り調査を基に推計した県内外別の入館者の割合は、ほぼ半分ずつだった。県外からの入館者は、東京や神奈川、千葉、埼玉など首都圏からと、宮城や秋田、新潟の隣県からが多かった。中には京都や岡山、鹿児島から訪れた人もおり、藤沢文学ファンの関心の高さを裏付ける形にもなった。
2010年(平成22年) 5月8日(土)付紙面より
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鶴岡市藤島地域の「第19回ふじの花まつり」が7日から、市藤島体育館屋内練習場などを会場に始まった。春先の低温の影響で開花が遅れ、メーンの盆栽展はほとんどがつぼみの状態で一部の品種が一分程度の咲き具合だが、初日から大勢の人でにぎわっている。
地域の花であるフジをアピールすることで観光誘客を図り、地域に輝きをつくっていこうと、ふじしま観光協会や市藤島庁舎、出羽商工会などで実行委員会を組織し、毎年、フジが見ごろを迎えるこの時期に開いている。
屋内練習場の盆栽展には同地域を中心に愛好者50人から計110点が出品された。例年より1週間から10日ほど開花が遅れ、初日は優雅な薄紫色の花をつける「野田藤」のうちの数鉢がやっと一分咲き程度の状態。実行委員会によると、野田藤はまつり最終日の9日ごろには三分咲きほどになるといい、「三分咲きでも十分きれいで楽しめる。たくさんの人に見てほしい」と話している。
このほか、8日にフジの名所を回る「ふじの花ウオークラリー」、8日と9日にはギターやオカリナなどのミニコンサート、ニシン焼きなどの物産販売、9日は押し花アート体験などが行われる。