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2010年(平成22年) 5月18日(火)付紙面より

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虹?でも…丸くないよ 環水平アークです

 さわやかな青空が広がった16日、庄内地方各地で「環水平アーク」と呼ばれる大気現象が見られた。

 大気中の氷晶に太陽の光が屈折し、ほぼ水平に伸びる虹のように見えるもので、山形地方気象台によると、出現には上空に氷の結晶で構成される巻層雲(うす雲)があり、太陽の高度が一定以上にあるなどの条件が必要。この日はそうした条件がぴったり重なり、県内各地から観測の報告や現象への問い合わせがあったという。

 酒田市内では午前10時すぎから、南東の方角に1時間余り出現。市民らは、天空を華やかに彩る自然からの贈り物に、感嘆の声を上げていた。

横に伸びる虹のような環水平アーク。さわやかな春の上空を華やかに彩った=16日午前11時ごろ、酒田市光ケ丘三丁目
横に伸びる虹のような環水平アーク。さわやかな春の上空を華やかに彩った=16日午前11時ごろ、酒田市光ケ丘三丁目


2010年(平成22年) 5月18日(火)付紙面より

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ウェブTVで治療打ち合わせ 鶴岡地区医師会など 新機能のNet4U運用へ

 鶴岡地区医師会(中目千之会長)が中心となって更新した医療・介護連携情報共有システム「Net4U」(ネット・フォー・ユー)の運用試験が15日、患者宅と在宅主治医、皮膚科専門医の鶴岡市内3カ所を結んだウェブテレビ会議システムを使って行われた。在宅の患者の様子を伝える看護師らの音声と映像の情報を基に、主治医と専門医が治療方針を相談するテストを繰り広げた。Net4Uのプロジェクトリーダーでテストに参加した同医師会副会長の三原一郎医師は「在宅医療、介護の現場で十分に活用できる」と手応えを語った。

 Net4Uは複数の医療機関が電子カルテで患者の診療情報を共有するシステムで、同医師会が10年前に開発、運用を始めた。インターネットを利用して患者が通院するそれぞれの医療機関が電子カルテを共有し、効率的で安心できる医療、介護を提供するもの。医師会を中心にこうしたシステムを運用している地域はまれで、全国的に注目されている。

 運用から10年近くたち、システムが老朽化したため昨年度、総務省の交付金を活用し機能を拡充したシステムに更新した。新システムは、ウェブカメラによるテレビ会議システムと訪問診療・訪問介護の現場に携帯できる医療用端末パソコン40台を導入。医師や看護師、調剤薬局、ケアマネジャーなど在宅医療・介護にかかわる関係者が随時打ち合わせできるようにしたほか、主治医が診療所や病院にいたまま在宅の患者や家族とも話ができるようにした。新Net4Uは、介護・福祉関係者らを加えて新たに立ち上げた鶴岡地区医療・介護連携推進協議会(中目会長)が運用する。

 新システムの運用テストは、同市櫛引地域の患者宅に訪問看護師とケアマネジャーが訪れ、主治医で同地域の土田内科医院、同市錦町の三原皮膚科の3カ所を同時中継して実施。看護師らが患者の様子を伝え、動画で送られる患部の映像をパソコンで見ながら主治医と専門医がやり取りして治療方針を打ち合わせた。

 3元中継のテレビ会議システムは、音声もはっきりし映像も鮮明で、専門医として参加した三原医師は「全国に先駆けたシステムの運用だが、予想以上にスムーズにできた」と評価。「医師会としても意識的に新Net4Uを活用していき、在宅医療・在宅介護の取り組みを進めて患者の安心とレベルの高い医療の提供につなげていきたい」と話した。

新システムを使った3元中継の運用テストで、患者の症状を見ながら治療方針を説明する三原医師
新システムを使った3元中継の運用テストで、患者の症状を見ながら治療方針を説明する三原医師



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